資金急増で復活を期すディナモ

フェドリチェフ氏は、無機質肥料市場を引っ張るFedcominvest(フェドコムインベスト)社のオーナー。同氏がクラブ株式の51パーセントを取得する以前、青と白のユニホームで知られるディナモは、裕福な後援者を持たない数少ないロシアクラブの一つだった。だが、フェドリチェフ氏のオーナー就任後、クラブには早くも地殻変動的な改革が起こっている。

モナコのスポンサー
2000年と2001年にはディナモのスポンサーとして目立たない存在だったが、フェドリチェフ氏は、サッカーに対する関心を以前より高めている。2003-04シーズンには、主要スポンサーの1人として、ASモナコFCUEFAチャンピオンズリーグ決勝進出を支えた。そして今度は、ディナモの会長という新たな役割において、自らの資金が役に立つことを願っている。

多くの予算
新シーズンに向けて、フェドリチェフ氏は2,000万ユーロ(約27億円)の予算をクラブに与えた。また、今後2シーズンにわたって、スタジアムやトレーニング施設、ユース・アカデミーといったインフラ構築に、さらに1億1,500万ユーロ(約155億2,500万円)を投資する見通しになっている。こうした動きの中に、ロシアのファンは、同国サッカー界に大きな衝撃を与えようとしているディナモの野心を感じ取っている。

商才
フェドリチェフ氏は、2007年までのロシア・プレミアリーグ全試合のテレビ放映権も獲得したほか、同期間にプレミアリーグで使用されるスタジアムのフィールド周囲にある広告スペースのうち、その80パーセントを確保した。その一方で、ディナモのマネジング・ディレクターを務めるユーリ・ザバルジン氏がプレミアリーグの新会長に選出され、ロシア最高峰リーグでのディナモの存在感を強めている。
http://jp.uefa.com/footballcentral/news/Kind=4/newsId=273590.html


週刊サッカー・ナビ! 107の中でのアレクセイフェドリチェフが、ディナモモスワの筆頭株主になった時の記者会見
http://d.hatena.ne.jp/condeuma/20041103#p1