ジレットワールドスポーツ2005 #3●Rough guide:柔術
ブラジル流柔術を生み出したグレーシー家を尋ねます
サッカーが圧倒的な人気を集めているブラジル
リオで武術のルーツを探るのは少し変かもしれません
しかし武術の人気も高く街には様々な教室があります
Royler Grasie
「ブラジル柔術は世界中に広まっています。ブラジル国内どこにでも教室があります。肉体を使って戦う最も実践的なスポーツです」
ブラジル流柔術は1900年代初め
グレーシー家がアジアのオリジナルを元に独自で生み出したものでグレーシー柔術とも呼ばれています
Royler Grasie
「コンデ・コマ」と呼ばれた日本の前田光世がブラジルに紹介しました。彼は当時大きな影響力を持つ私の父の両親と出会いました。祖父母は彼に「息子に柔術を教えてくれ」と頼みます。そして父は習った柔術をリオだけでなく世界中で教えました。今や「柔術」と言えば「グレーシー一家」です。世界中でこの二つは同義語として使われています。我々は柔術によって世界と間接的につながっているのです
ホイラーの伯父カーロスと父親のエリオはブラジル流柔術の基礎を作り上げ、そしてホイラーと弟のホルカーが1935年に父親が設立したアカデミーを継いでいます
その分校は今やブラジル中熱帯雨林の中にまであります
Alexandre Ribeiro
分光をアマゾンにある出身地のアマゾナスに作りました。その後学校を閉鎖しアカデミーに移って練習に集中しています
リベロは2004年パンアメリカンタイトルと世界タイトルの二つを獲得しました
一方ホイラーはパンアメリカンで2回世界選手権で4回優勝を果たしています
Alexandre Ribeiro
柔術は護身術です。立ったスタイルで始まり最後は相手を倒します。倒すとポイントになり相手に有利な立場を取る事が出来ます。地面では相手の肩や腕を抑えまたは首を絞めて動きを止めます。競技では「マウント」「バック」「スウィープ」に得点が与えられます。最終目標は相手をギブアップさせることです
少し柔道に似ているような気がしますがブラジル流柔術の最も大きな特徴は、進化し多様化している点でしょう
Alexandre Ribeiro
「道着」を着ないで相手と戦う柔術もあります。そしてブラジル 米国 日本で有名な「ミックスド・マーシャル・アーツ」。これを広め柔術の護身術としての効果を証明したいのです。
Royler Grasie
これは異なった武術同士の戦いです。関わっている多くの人が「グレーシー柔術」を身につけています。
ブラジル流柔術は国内に留まらず広く普及し独自の基盤を作ってきました
このスポーツの頂点に立ちさらに世界に広める為、世界各地に出向く日々を送っています
Alexandre Ribeiro
すでに米国で大会が開催されています。世界に広まり始め日本にも行きました。次の目標は欧州いずれは五輪を目指します。旅費は高いですが好きでやっています
番組内ではホイラーの弟ホルカーって言ってたけど多分Rolker Gracieの事を指してたと思うからホイラーの兄の間違いじゃないかな
http://www.gracie.com/family/tree.html
エリオ派(グレーシー柔術)
http://www.fsinet.or.jp/~jimura/database/helio.html