FUTBOL MUNDIAL #582●特集4セルティックとレンジャース

特集4セルティックとレンジャース
気候や宗教、衝突の歴史
グラスゴーは様々な顔を持っています
最もスコットランド第2の都市に暮らす人々はフレンドリーでユーモアのセンスも抜群です
グラスゴーの2大勢力、セルティックとレンジャースが始めて対戦したのは1888年
プロリーグでのダービーとしては世界で最も古く、宗教の違いが根底にある為、対立意識の高さも相当なものです


ジャーナリストに聞きましょう



graham clark
セルティックは1888年大司教を中心としたメンバーで作られて、その後ブラザー、ウォルフリドがチームを運営してきました。ですから必然的にカトリックの信者がセルティックのファンになったんです。一方1872年に創設されたレンジャースは、プロテスタントのクラブとして有名になりました。両者の違いは始めからハッキリしていて変わる事はありません」




現役時代はレンジャースの人気者で現在は解説者のデレク・ジョンストン
オールドファームの熱戦は何度も経験しています
ゲームの緊迫ムードは選手だけでなくファンの間にもあります




derek johnstone
「両チームのサポーターが一緒のバスでスタジアムへ向かうんです。住んでいる所は近所ですし、普段は仲良くやっていますけど、ゲームの時は別。絶対に勝ちたいんです」




レフェリーにもプレッシャーがかかります
ヒュー・ダラスはスコットランド実力者レフェリー
他のレフェリーより多くこの対戦を裁いてきました
優勝がかかった1999年のゲームでは頭にコインを投げつけられ、ガードされながらピッチを後にした事もありました




hugh dallas
「他のゲームと同じ気持ちで臨むなんて答えたら正直になれと言われそうですよねぇ。ゲームがある週の水曜日か木曜日ぐらいから気にしています。ビッグゲームにナーバスになって家族からも放って置かれる。干渉しない方がいいと思われているんです。試合当日は速くに目が覚めてしまって散歩に行って気を紛らわそうと必死でね。集中力を高めるのはスタジアムについてからです」




今回365回目の対戦はダラスの笛ではありませんでした
毎シーズン最低4度は顔を合わせるセルティックとレンジャースですが、ダービーへの情熱と盛り上がりは永遠です


66−67シーズンにセルティックチャンピオンズカップを制したトミー・ゲメルです




tommy gemmell
グラスゴーでは死活問題ですよ。 勝てば住民の半分から愛されて残りの半分からは嫌われます。でも負けた場合は全員からそっぽを向かれるんですからねぇ




セルティックのホームでは5年間勝っていないレンジャーズ
今シーズンライバル相手に既に2敗、ここ6試合はセルティックが連勝中です
105年の歴史を誇るリーグで両チーム併せて85度の優勝、この為タイトルの行方は直接対決の結果に左右されます



先制したのはアレックス・マクリッシュ率いるレンジャース
グレゴリー・ビニャル(Gregory Vignal)のシュートをキーパーのラブ?ダグラス(Robert Douglasか?)は抑えられませんでした
残り8分にはナチョ・ノボ(Nacho Novo)が駄目押し。レンジャースが2対0で勝ちました



3月1日現在勝ち点差6首位のレンジャース
しかし2位のセルティックは試合消化数が2つ少ない状態です
最後の直接対決が勝負
しかし目標は他にもあります




alex mcleish(レンジャース監督)
「ヨーロッパの舞台での優勝とセルティックを抑えてリーグ制覇するのどちらがいいかと聞かれたら、私はヨーロッパの方だと答えます。大会の権威もそうですしクラブは勿論選手個人の知名度アップにも繋がりますから。そういう意味でもヨーロッパで頑張らないといけません」





レンジャース
http://www.rangers.premiumtv.co.uk/page/Home/




Rangers F.C.
http://www.answers.com/topic/rangers-f-c




セルティック
http://www.celticfc.co.uk/default.asp




Celtic F.C.
http://www.answers.com/Celtic%20F.C.




http://www.jsports.co.jp/program/info/6803.html


トミーゲメルの言葉がいいな