FUTBOL MUNDIAL #616●特集4:コスタリカ代表

●特集4:コスタリカ代表
来年のドイツW杯出場を決めたコスタリカ代表をレポート。

フェスタ
それはコスタリカの生活の一部です
今月初め2006年ワールドカップ出場を決めたコスタリカ


首都サンホセ(SAN JOSE)の通りやバーやカフェは喜びに沸く数千人のファンで溢れかえりました



コスタリカにとっては3度目のワールドカップ出場です
翌日はコスタリカアベルパチェコ大統領が選手が宿泊するホテルを訪れ健闘を称えています
熱狂的なボクシングファンだというパチェコ大統領ですが、先日政府所有の土地の一部をFIFAのゴールプロジェクトに寄付
コスタリカのサッカーの発展に協力する事を約束しています




abel pacheco
「我々コスタリカ人のプライドが守られました。ワールドカップ出場を決める事が出来て幸せです。コスタリカは小さな国ですが、熱い想いは誰にも負けません。選手達がそれを証明してくれました」




近年安定的な活躍を見せているコスタリカ
カリブ海と太平洋に挟まれるコスタリカは特にアメリカからの観光客が集まる場所として有名です
この30年間観光業で発展してきたコスタリカですが、石油価格の高騰や輸出品の価格の低下等で人口の5分の1が貧困に喘いでいます
その事は選手達も十分認識しています




luis marin
コスタリカが経済面で問題を抱えている事は隠しようの無い事実です。貧困も深刻な問題です。ですから代表チームが良い活躍を見せ、ワールドカップに出場する事は国民に現実を忘れさせ、社会を活性化させる事にも繋がります。そういう点からも代表チームの成功は、コスタリカの人々にとってもとても重要な意味を持つんです」




北中米カリブ海地区でメキシコとアメリカに次いで3位のコスタリカ
しかし順風満帆だった訳ではありません
2次予選では散々な成績が続き、監督も二人解任されました
しかし2002年ワールドカップの時にコスタリカを指揮したアレクサンドレ・ギマラエス監督が帰ってきてからは6試合で4勝
北中米カリブ海地区で3番目のワールドカップ出場権を獲得しています




luis marin
「とても苦しく厳しい戦いでしたが常にチャンスは十分にあると信じて戦いました。何故ならコスタリカは優秀な選手が揃った強いチームです。皆で力を併せて戦えばワールドカップに行けない訳がありません。アメリカやメキシコとも十分に戦えるだけの力はあります。ですから常に自分達はワールドカップに出場出来るだけの力があると信じて戦いました。勿論日々の練習も欠かした事はありませんよ」




若手とベテランのバランスが上手く取れているコスタリカ
7名の選手が2002年ワールドカップを経験しており、22歳のカルロス・エルナンデスを含む4名が、アテネオリンピックと2001年ワールドユースを経験しています




carlos hernandez
「どの選手にとってもとても重要な事です。それは私の様な若手の選手にとってもです。これまで私は数々のメジャー大会を経験してきました。でもワールドカップは格が違います。そのワールドカップコスタリカは出場を決めているんです。もしワールドカップメンバーに選ばれる事があったら、私のサッカー人生に於いて間違いなく最高の偉業となるでしょうね」




コスタリカで国民的英雄となっているギマラエス監督
ブラジル生まれのギマラエス監督にとって今回で3度目のワールドカップになります
準々決勝進出を果たした90年イタリア大会にはコスタリカ代表選手として出場
ギマラエス監督の経験と知識はチームにとって必要不可欠です




alexandre guimaraes
コスタリカ代表監督に復帰する様に説得されました。でも監督職を受けたら結果を出さなければなりません。その結果とは予選の残り数試合を全て勝つという事です。それを実現させる為にまずコスタリカのサッカーレベルを上げなければなりませんでした。選手達は自発的に練習に励み、コーチ陣との意思の疎通もしっかりとれています。こういう事がピッチの上でのパフォーマンスに繋がるのです。ワールドカップ出場を決める事が出来て嬉しいですね。来年のワールドカップでは是非とも2002年の時の雪辱を晴らしたいと思っています。前回のワールドカップの時よりもさらに良い成績をだしたいですね。今のコスタリカにはそれを実現する力があると信じています」




グループ首位のアメリカを破り最終戦を待たずにワールドカップ出場を決めたコスタリカ
アメリカが試験的な布陣を敷いてくれた事にも助けられました



リカルド・サプリスタスタジアム(Estadio Ricardo Saprissa)に詰めかけた1万8千人のファンは、ベテランストライカーのパウロ・ワンチョペ(Paulo Wanchope)がコスタリカサッカー史上最多得点をマークするシーンを目撃しました
ワンチョペは代表戦67試合に出場して43ゴール


後半から途中出場したカルロス・エルナンデスのゴールでリードを2点に広げたコスタリカ
さらにもう一点をあげます
エルナンデスの鮮やかなボレーで3対0としたコスタリカ


この試合に勝ってアメリカとメキシコに次ぐ3番目のワールドカップ出場権を手にしたのです
偉業を達成したコスタリカですが来年のワールドカップにおける期待度はアメリカやメキシコと比べれば低いのが現実です




alexandre guimaraes
「勿論強い国が何故強いのかその理由は十分に承知しています。強い国はどこもしっかりとしたサッカーの設備が整っており、金銭的なサポートに於いても恵まれています。国内リーグのレベルは高くメジャーな国際大会の常連です。コスタリカが戦う相手はこういう国々なのです。ハンデがあるのは仕方ありません。でも今回の北中米カリブ地区予選を戦ったビッグゲームは我々に色々と教えてくれました。何故ならコスタリカの選手がこの様なトップレベルの試合を戦う事は滅多にありませんからねぇ。選手達にとってとても良い経験になったはずですよ」




来年のワールドカップに向けた準備の一環として強豪国との親善試合を計画しているギマラエス監督
まずはカリブ諸島のマルティニクでフランスと親善試合を行う予定です
この試合は昨年起きたマルティニク行きの飛行機の墜落事故で肉親を失った家族の募金活動も兼ねています




luis marin
「現時点でのコスタリカのサッカーは許容範囲のレベルだと思います。でも私達は数合わせの為にワールドカップに行くのではありません。ワールドカップで良い成績を残す為に強いチームと戦って経験を積みたいと思っています」




90年大会では素晴らしい活躍を見せたコスタリカ
2006年大会はどうでしょう?
12月9日の組み合わせ抽選会が楽しみです




コスタリカサッカー協会
http://www.fedefutbol.com/




FIFAサイト内のコスタリカのページ
http://www.fifa.com/en/organisation/confederations/associationdetails/0,1483,CRC,00.html?countrycode=CRC




コスタリカ
http://wikitravel.org/ja/%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%AB





Estadio Ricardo Saprissa
http://www.stadiumguide.com/ricardosaprissa.htm





今年のトヨタカップでやってくるチームコスタリカのチームなんだな
Deportivo Saprissa
http://www.saprissa.co.cr/



● 放送予定


2005/11/03 13:30
2005/11/04 22:00
2005/11/10 17:00
2005/11/11 22:30
2005/11/13 10:30
2005/11/14 07:00
2005/11/15 16:30
2005/11/17 09:30
2005/11/19 04:00
2005/11/22 09:30






Jスポーツ
http://www.jsports.co.jp/program/info/9575.html