FUTBOL MUNDIAL #622●特集3：サッカー・エックス
●特集3：サッカー・エックス
ドバイで開催されたサッカーのビジネス・カンファレンス、サッカー・エックスを取材。
冬になるとスキーを楽しむという方々
今年はスキー場の選択肢が一つ増えます
興味深いのはそこが雪国では無く、赤道に近いアラブ首長国連邦の港町ドバイにあるということです
外の気温が５０℃に達していようと、このスキーリゾートは一年中オープンしています
最近ドバイでは外資による開発プロジェクトが盛んに行われているのです
２００１年以降、様々な投資家がサッカーのビジネスカンファレンス、サッカーエックスに参加する為にアラブを訪れています
元イングランド代表監督ドン・レヴィ（Don Revie）の息子、ダンカン・レヴィによって９６年から始められたサッカーエックス
今年はサッカーのフェスティバルも行われ、有名選手が多数参加しました
jamaes worrall
「９年前にカンファレンスとしてスタートして以来、年々規模は大きくなっています。昨年は素晴らしい大会になりました。ＦＩＦＡがテレビ戦略を開始したり、バルセロナやレアルマドリード、ＡＣミラン、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、リバプール等から有名ゲストが多数参加してくれました。サッカーエックスには毎年２０００人もの代表者が出席しています」
参加者の中には元マンチェスター・ユナイテッドのスター選手、エリック・カントナも居ました
ビーチサッカーのプロモーションの為にドバイを訪れたカントナ
今年５月にリオデジャネイロで行われた第一回ＦＩＦＡビーチサッカーワールドカップでは、フランスを優勝へと導いた立役者です
来年の大会もブラジルで行われますが、ドバイの最新設備に驚いたカントナはいつかアラブで大会を開催したいと感じた様です
この他サッカーエックスには世界中のサッカービジネスに関わる人々も数多く出席
ネットワークを広げたり、契約の交渉等、ビジネスの話に花を咲かせます
テレビ放映権の交渉、スポンサーや投資家の獲得等、サッカーエックスで動いた金額は莫大です
jamaes worrall
「２００３年の時は３億ポンド、２００４年は３億５千万ポンド、そして今年はさらに多くの金額が動く事が予想されています。テレビとサッカーは今や切り離す事は出来ません。最も高額なテレビ放映権がサッカーの放映権なんです。ＦＩＦＡもＵＥＦＡもクラブも皆収入の殆どをテレビ放映権によって得ています。サッカーエックスはサッカービジネスの交渉が行われる場なんです」
レアルマドリード、バルセロナ、バイエルンミュンヘン、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドの幹部も毎年出席するサッカーエックス
アーセナルは既にアラブの会社とビジネスの契約を結んでいます
アーセナルの副会長、デイビッド・デイン氏に聞きました
david dein
「サッカーエックスは世界有数のリゾート地で開催されます。サッカーエックスには２０００人を超す代表が出席しますから、大きなビジネスチャンスも潜んでいます。最近アーセナルは大手航空会社と新スタジアムとユニフォームのスポンサー契約を結びました。お陰でアラブを定期的に訪れる良い理由が出来ましたよ」
会場となったホテルでは９０にものぼる出展者がプロモーションを行いました
ワールドカップを開催するドイツは中でも話題の中心でした
この他サッカーエックスでは、ヨーロッパ１４のクラブのグループとＦＩＦＡとＵＥＦＡのグループとに分かれ、代表に招集されてクラブを離れる選手の給料を誰が払うか等についても討論が交わされました
markus siegler
「これは決して大々的なものでは無く、興味を持った小さなグループの話し合いだと思っています。ＵＥＦＡやＦＩＦＡがワールドカップやヨーロッパ選手権で得た収入を配分出来ない事は明確です。もし我々がクラブに直接支払う様な事になった場合、中には大打撃を受ける連盟も出てきます。でもそんな事をする為に話あっている訳ではありません。これからもＦＩＦＡはクラブ側と積極的に話し合いの場を持っていきたいと思っています」
david dein
「大会のオーガナイザーであるＦＩＦＡやＵＥＦＡはクラブ側が納得出来る様な何らかの案を提示すべきでしょう。代表に招集されてクラブを離れる選手の給料は彼らが支払うべきです。代表戦に出て怪我をして帰ってきてクラブで長期間プレー出来ないという選手は少なくありません。これは大きな問題です」
３日間に渡る今回のサッカーエックスではこの意見の溝が埋まる事はありませんでした
しかしカンファレンス自体は大成功です
ドバイの砂浜で行われるサッカービジネスも大分定着してきました
次回のサッカーエックスは００６年１１月やはりドバイで開催されます
サッカーレックス《世界最大級規模のサッカービジネスコンベンション》のご案内
急激な変化を見せるサッカー関連のメディア環境、スポンサーシップ戦略の進展、新たなクラブ収益源、サッカービジネス専門サービス需要の高まり、サッカー関連製品の効果的なプレゼンテーションついてなど、世界中のサッカービジネスの動向を探り、ネットワークづくりを手助けし、サッカービジネスを進める最適な場としてサッカーレックスへのご参加をお薦めいたします。
どこに行けば、サッカービジネスリーダーたちと出会えますか？
どこに行けば、サッカービジネスの最新事例を知ることができますか？
サッカーレックス２００５には、世界７５カ国あまりから、２０００人以上のサッカー関係者、１００社以上のサッカー関連出展企業がネットワーク開発やコラボレーションパートナーを探しに集まります。
サッカーレックス２００３では６００億円、サッカーレックス２００４では７００億円以上のサッカービジネスがここから生まれました。サッカーレックスは世界中のサッカーリーダーたちが一堂に集う唯一のビジネスプラットフォームだからです。
（過去の実績はここをクリック）
今年で９年目を迎えるサッカーレックス２００５の内容
・ 世界中から２０００人以上が見学に訪れ、１００社以上のサッカー事業者が出展する大々的なグローバル展示エリア
（サッカーレックス参加者リストはここをクリック）
・ 世界的著名人による国際的サッカービジネスに関する最新問題を討議するグローバルフットボールカンファレンス
（２００４年のプログラム事例はここをクリック）
・ 素晴らしい成果を達成したサッカービジネスパーソンの表彰とエンターテイメントからなるビーチでのディナーパーティ
サッカーレックス２００５の参加企業
・ テレビジョン
・ スポンサーシップ
・ ライツホルダー
・ スポーツエージェンシー
・ テクニカルプロダクツ
・ セキュリティ
・ ライセンシング＆マーチャンダイジング
・ ニューメディア
・ プロフェッショナルクラ
・ イベントマネジメント
・ プレイヤーマネジメント
・ スタジアムコンストラクション
・ プロフェッショナルサービス
サッカーレックス２００５の参加者
・ ＣＥＯ
・ マーケティング ダイレクター
・ ＩＴ ダイレクター
・ オーナー／マネジングダイレクター
・ ヒューマンリソース ダイレクター
・ コマーシャル ダイレクター
・ ヘッズ オブ ライツ アクイジションズ
・ ヘッドコーチ
・ コンサルタント
・ ビジネスディベロップメント ダイレクター
Don Revie
http://en.wikipedia.org/wiki/Don_Revie
