FUTBOL MUNDIAL #652●特集5:セサル・ビリャルス

●特集5:セサル・ビリャルス
2010年のスター候補生、メキシコのセサル・ビリャルスを紹介。

昨年10月ペルーでのU−17世界選手権で優勝したメキシコ
カルロスベラ(Carlos Vela)とジオバンニ・ドスサントスが注目を集めました
大会得点王に輝いたベラはアーセナルと契約
中盤で輝いたドスサントスバルセロナで将来を嘱望されています



そしてもう一人17歳のセサル・ビリャルス
メキシコリーグで8度の優勝を誇るクルスアスルに所属
終了したばかりの後期リーグでトップチームデビュー
初ゴールも記録しました
さらに上位8チームに許された決勝ラウンド進出にも貢献しています



cesar villaluz
「ピッチに立っている時には常に全力を出してその瞬間を楽しまないといけません。トップリーグでのプレーを子供のころから夢見ていましたし、凄く特別な事ですからね。もっと出場機会を増やせる様に練習でも一生懸命にやりたいです」




Uー17世界選手権では右サイドでプレー
165cmと小柄ながら、強いハートを持ちスピードとテクニックで相手ディフェンダーを翻弄し続けました
また素晴らしいパスでチームメートのゴールを何度も演出します




cesar villaluz
「皆自分達がどういうプレーをして何を目指しているか良く判っていました。これだけ若いうちに目標を達成出来たら、人生を変えられるし、選手としてのキャリアアップに繋がるはずだと思っていたんです。実際その通りになったんですから、もっと頑張って次はフル代表でもタイトルを取りたいですね」



首都であるメキシコシティゲレーロ地区に両親兄弟と暮らすビリャルス
2000年にクルスアスルのユースに入団するとU−17のチームメート、エドガー・アンドラーデ(ANDRADE Edgar)とペドロ・パルメルデ(VALVERDE Pedro)と共に順調にステップアップします
セサールのキャリアに大きな影響を与えているのが父親の存在です




porfirio villaluz
「何もかも猛スピードで突然現実になって本当に夢の様です。でも息子には冷静さを失わず、地に足をつけてやって貰いたい。謙虚な気持ちでこれからも努力して欲しいと思っています」




実は本気でプレーを始めたのは4年前、13歳の時
叔父であるリカルドのチームに時々参加していましたが、周りが年上だった事や、背が低い事でレギュラーではありませんでした
しかし学校の体育の先生がその才能に気づき、クルスアスルのトライアルを受けさせます
可能性を感じたチームは直に契約しました
ペルーでの活躍でオファーが殺到していますが、本人はチームへの残留を希望しました




isaac mizrahi smeke
「セサールは既に将来を見据えているんですよ。クルスアスルで良いプレーを続ける事で期待の若手ではなく、スター選手としてヨーロッパへ移籍出来ると考えているんでしょう。残留を決めたのは非常に懸命な選択だと思いますよ」



U−17世界選手権では3ゴールをあげ優勝に貢献
4対0で勝利した準決勝のオランダ戦でも1ゴール
決勝ではブラジルを破り、メキシコに国際舞台での初タイトルを齎しました



cesar villaluz
「大会が始まるずっと前から必死で頑張ってきたんです。本当に優勝して世界一になった夜は目標を叶えられた興奮で眠れませんでしたよ」



U−17のメンバーはメキシコのテレビ局からワールドカップに招待されました
しかしビリャルスを含むクルスアスルの3人は、プレシーズン合宿の為一試合も見られませんでした




cesar villaluz
「クルスアスルに残るのが一番だと思います。ブレークへの切っ掛けを与えてくれたクラブですし、今はトップチームの一員です。移籍したらそこでまた自分の地位を確立する必要があって、現時点ではリスクが大きすぎます。ヨーロッパ移籍のチャンスはこれが最後ではないでしょうしね」




メキシコのフル代表はアルゼンチンに敗れ、決勝トーナメント一回戦でドイツを去りました
ただセサル・ビリャルスを始め、若手が台頭しているだけに、メキシコサッカーの今後には大いに期待できそうです






クルスアスル
http://www.cruz-azul.com.mx/home.html




FUTBOL MUNDIAL #624●特集2:ジオバニ・ドス・サントス
http://d.hatena.ne.jp/condeuma/20060104




FUTBOL MUNDIAL #615●特集1:U-17世界選手権
http://d.hatena.ne.jp/condeuma/20051107






Jスポーツ
http://www.jsports.co.jp/program/info/13730.html