FUTBOL MUNDIAL #664●特集4:SKブラン
●特集4:SKブラン
ここ数年でノルウェーの強豪クラブへと成長したSKブランを特集。
1908年、現状のサッカーに不満を持つベルゲン(Bergen)の10人の男達が地元のカフェに集まりました
これがSKブラン誕生の切っ掛けです
今やブランはノルウェーの強豪クラブに成長しました
ベルゲンでの観客動員数はノルウェーで最高です
勿論ここまで全てが順風満帆だった訳ではありません
63年以来リーグ優勝は無く、4年前には経営破綻の危機にも晒されました
しかし2003年に就任したモンス・イヴァール・メルデ監督のお陰で安定しました
監督経験は決して豊富とは言えませんが、2004年ブランをノルウェーカップを優勝へと導きました
久しぶりのタイトルを獲得したブラン
大きな意味がありました
mons ivar mjelde
「クラブは深刻な財政危機に直面していました。でもその様な状況の中でチームを再建していったのです。選手だけでなくクラブのフロントも立て直していきました。お陰でクラブ全体が変わる事が出来たんです。自信もまた付ける事が出来ました。強いクラブへと変身させるプロセスもクラブ文化もこれまでとは全く違います。我々の試みは成功したといえるでしょう」
それは今シーズンの成績を見れば明らかです
シーズン終了まで5試合を残して現在ノルウェーリーグ首位に立っているブラン
クラブ史上3度目となるリーグタイトルまで後一歩です
mons ivar mjelde
「ノルウェーカップでは優勝しましたが、ベルゲンの街もブランを愛するサポーターもリーグ優勝を心待ちにしています。私がブランの選手だった時にリーグ2位というのはありましたが、63年からリーグ優勝には見放されています。今回リーグタイトルを取る事が出来たらそれは長年ブランを愛し、声援を送り続けてくれた人々への最高の御恩返しとなるはずです」
ブランの中心選手ロビー・ウインターズは生まれ故郷スコットランドのアバディーン(Aberdeen)で有名になったストライカーです
現在31歳のウインターズはノルウェーのインディアンサマーを満喫しています
robbie winters
「とてものんびりとしたアットホームな雰囲気ですね。私の家族もノルウェーでの生活を楽しんでいるようです。ノルウェーの人は皆親切で外を歩けば皆親しげに声をかけてくれます。誰もが友達なのです。ここではあまりストレスを感じませんね。試合中のスタジアムの雰囲気も非常に良いです。クラブ関係者も選手達もここでは皆ハッピーです」
ウインターズと同じくスコットランド出身のチャーリー・ミラー(Charlie Miller)も注目される選手の一人
二人の使命はシーズン最終戦までリーグ首位の座をキープし続ける事
robbie winters
「今のブランには結果を出せるだけの優秀な選手が揃っています。チームにはノルウェー代表キャプテンのマルティン・アンドレセン(Martin Andresen)も居ます。リーズから移籍してきたばかりのアイリク・バッケ(Eirik Bakke)も居ます。この様な状況でブランがリーグ優勝出来ないという事が不自然ですね。我々には素晴らしい選手と優勝出来るだけの力があるのですから」
クラブ創設から凡そ100年
ベルゲンの10人の男達によって作られた小さなクラブが、来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を手にしようとしています
S.K. Brann(Sportsklubben Brann)
http://www.brann.no/
http://en.wikipedia.org/wiki/S.K._Brann
mons ivar mjelde
http://en.wikipedia.org/wiki/Mons_Ivar_Mjelde
Robbie Winters
http://en.wikipedia.org/wiki/Robbie_Winters
Charlie Miller
http://en.wikipedia.org/wiki/Charlie_Miller
Martin Andresen
http://en.wikipedia.org/wiki/Martin_Andresen
Eirik Bakke
http://en.wikipedia.org/wiki/Eirik_Bakke
FUTBOL MUNDIAL #605●特集3:IKスタルト
http://d.hatena.ne.jp/condeuma/20050823
FUTBOL MUNDIAL #583●特集4:ロイヤルリーグ
http://d.hatena.ne.jp/condeuma/20050405