「サッカー界の光と影」(後編)− イタリア・選手を脅かす薬害 −

BS世界のドキュメンタリー
 「サッカー界の光と影」(後編)
  − イタリア・選手を脅かす薬害 −
  後10・00〜10・50

 ヨーロッパサッカー界の裏側を探るシリーズの後編。現在イタリアサッカー界をゆるがしているユベントスのドーピング裁判の映像や、薬物ゼロを目指すACミランの取り組みなどを見ながら、勝利をすべてに優先させるプロサッカーの体質がドーピングの温床となっていることを明らかにする。

 イタリア一部リーグの名門ユベントス。警察の捜索により、500種類を超える薬が見つかった。ユベントスはドーピングで訴えられ、選手は次々と証言台に立たされている。通常、健常者に使わない抑うつ剤や心臓病の薬などが問題になった。ユベントスのチームドクターと副総裁は、「我々は違反する薬は使っていない。他のチームだってやっているじゃないか」と断言する。しかし、裁判の過程で、次第にユベントスのすさまじいドーピングの実態が浮かび上がっていく。一部リーグの名門チームACミランでは新たな取り組みを始めている。チームドクターは「我々は薬を使わない」と語り、取材班は、ACミラン内部の医学研究所に初めて入ることを許された。25人の医師団(うち日本人1名)が選手の脳から筋肉の状態まで15日おきにチェック。けがをする前に薬以外の方法で肉体をベストの状態に戻す努力をしている。

[原 題] The Beautiful Game
[制 作] デンマーク TV2 (2004年)
http://www3.nhk.or.jp/omoban/main1019.html#06


http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125051619
アドリアーノ・ロンバルディ
1974〜88年に現役として活躍
2000年の4月か5月頃体に痙攣が起きる。
ある晩今は亡きシニョリーニの姿をみた。
スタジアムで祝賀行事が行われるのを見た。
あの時痙攣の原因は分からなかったがシニョリーニと同じ病じゃなかったかと思った。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)体の筋肉が萎縮していく難病
最初に右腕に力が入らなくなり、そして左腕やがて両足が動かなくなりました。
もう自分で歩く事も出来ない。



サッカー選手は一般の人より、20倍もASLが発症する可能性が高いと言われています。
薬物が関係しているんじゃないかと言われているが原因は不明




http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125051848
トリノ地検検察官
ラファエレ・ガリニエーロ
昨日、元サッカー選手の患者が又ASLで一人亡くなったと聞いた。
これまでにこの進行形の神経疾患に犯された選手は36人その内26人は既に死亡。



2003年に行われたアメリカでのユベントスvsACミランの試合の様子が流れ
ACミランユベントスのチームの紹介。



http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125052125

ユベントス副会長
ヴィットリオ・キウザーノ
車は常に冷却水とオイルが足りているかどうか点検しなければいけないが選手も同じです。





http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125052145
ACミラン医療責任者
ジャン・ピエール・メールスマン
ACミランでは選手達を自動車に例えたりはしません。薬物を使って競争相手に勝とうとする
そんな考えはけしからん考え方です。私は断固反対します。

ユベントスの選手達が法廷で弁明するシーン






http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125053151
ユベントス
モレノ・トリチェッリ
違う形の薬が一つありました。






http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125052311

ユベントス
ジャンルーカ・ヴィアリ
点滴に解毒剤が入っていたと思います。








http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125052314
ユベントス
ロベルト・バッジョ
アグリコラ医師の責任だと思います。
メンバー全員が信じていました。






http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125052331
ユベントス
ファブリツィオ・ラヴァネッリ
そのような薬は知りません。
使った覚えはありません。




1998年ドーピングを専門に取りしまる機関NASはユベントスのトレーニングキャンプからおよそ160種類の薬物を見つけた。その内11種類はオリンピックの禁止薬物のリストにあった。



http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125052429
ユベントス医療責任者
リカルド・アグリコラ
プレーできない状態の選手を試合に出場させたりしません。
薬物には関係なくね。



二人は必要の無い薬品を選手に大量投与した事で訴えられています。又薬物の不法取引、書類偽造でも告発されている。






http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125052125
ユベントス副会長
ヴィットリオ・キウザーノ
ユベントスは時代を先取りしているクラブチームなのです。
なぜならあらゆる状況に対応する準備を常に整えているからです。
ですから選手を管理するにあたって、必要となりそうな薬品はすぐに使えるように十分な量が用意されているのです。




http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125052541

スポーツ医学研究機関
ジェラルド・ディン
サッカーのトレーニング場で病院が開けるくらい大量の薬品がみつかったなんて信じられません。


ナレーター
肉体を酷使するサッカー選手には鎮痛剤や抗炎症薬が使われるのが一般的ですがACミランは別の方法を考えています。





http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125052145
ACミラン医療責任者
ジャン・ピエール・メールスマン
一般的にはシーズンが始まる一週目に抗炎症薬、鎮痛剤等が飲み薬として使われていますがACミランでは使っていません。

Qどのくらいの期間?
10日間。準備を始めてからずっとです。

監督からプレッシャーをかけられる事が良くあります。
あの選手がどうしても必要だとね。
ですから選手の痛みを上手く取り除く事が出来る医者がいい医者という事になるのです。


ナレーター
2000年から翌年にかけて行われたイタリアのサッカー選手の薬物検査で、56回もナンドロロン(筋肉増強剤)と呼ばれる筋肉増強剤が検出された。
その内11回は許容範囲を越えており、出場停止になった選手もいました。

背景にナンドロロンの写真とスタム、グアルディオラの写真
ユベントスのスター選手エドガーダービッツもその内の一つでした。




http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125052125
ユベントス副会長
ヴィットリオ・キウザーノ
あの時エドガーダービッツ選手はオランダ代表のチームでプレーしていました。
エドガーはインフルエンザにかかったので薬局で薬を買ったという話を私は聞いています。
その薬の中にナンドロロンが含まれていた可能性があります


スポーツ医学研究機関
ジェラルド・ディン
サッカー選手は試合中短距離走者にもなり又高飛びの選手にもなる時があります。
ですからサッカー界では筋力や持久力を高める薬物が良く使われます。例えば持久力を高めるエリスロポエチン筋肉を高めるステロイドです。



50分番組の10分程でこの長さだときつい。前編見逃したけど又放送して欲しいな。


10月25日
以下を追加
法廷の場面に戻る
ナレーター
筋肉増強剤のナンドロロンはユベントスを捜査した時は見つかりませんでしたが、それ以外の大量の薬品が明るみにでました



選手じゃなさそうな人物の発言
エサフォスフィーナとパルゴエ・チェオヴィットでした





http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125052925
ユベントス
アントニオ・コンテ
ポルタレンを使いました



裁判長らしき人物
ディプレックス?



コンテ
そうです



裁判長らしき人物
マロックスは?



コンテ
マロックスもです



音声テープが法廷で流れる場面を元ユベントス ファブリツィオ・ラヴァネッリが聞く場面
3月8日 ペトタル ネオトン パッパレアーレ
3月12日 ペトタル・フォルテ 朝鮮人参 ネオトン500 パッパレアーレ タッド
3月19日 ペトタル・フォルテ ネオトン500 パッパレアーレ タッド
4月9日 ペトタル・フォルテ パルゴチェオヴィット

ネオトン・フィアーレ サムイー?
そうです


テープ終了 裁判の場面もここで終わり場面転換


ナレーター
訴訟により大量の鎮痛剤や強心剤、抗鬱剤等がユベントスの選手達に使われていた事が明らかになりました。裁判では選手達が科学実験の被験者にされていたかどうかが争点となりました。

ピエロ・ヴォルビはイタリア選手協会のコンサルタントとして今回の訴訟問題を追跡調査しています。






http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125053038
イタリア選手協会医療アドバイザー
ピエロ・ヴォルビ
ユベントスはのチームドクターは新薬や色々な薬を組み合わせて使い運動能力を高めようとしたのだと思います。
禁止薬物を投与したわけではありません。
法的な薬物療法の枠の中でやっていたんです。
どのチームにも薬物療法を重視した時期がありました。


ナレーター
ユベントスで見つかったサムイーという薬は脳内の神経伝達物質に影響を与えるもので鬱病の治療薬としてイタリアの保健局に登録されています。



再び裁判の場面
裁判長らしき人物
サムイーも使ったのですね?



コンテ
はい



あなたも使いましたね?


ユベントス
モレノトリチェッリ
試合の後で使ったのを覚えています



どのように使いましたか?





http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125053230
ユベントス
アレッサンドロ・ビリンデッリ
静脈注射だったような気もします


場面転換
ナレーター
世界最高のクラブチームの37%の選手がサムイーの投与を受けていました。





http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125052125
ユベントス副会長
ヴィットリオ・キウザーノ
サムイーと言う薬は他の病気の治療にも使われています。
例えばストレスや肝臓障害の回復力を増すのにもサムイーは使われているんです。
過労にも効果があると聞いています。
サムイーはこうした状況を改善する治療薬として使われている薬だいうことを分かって欲しいのです。





イタリア選手協会医療アドバイザー
ピエロ・ヴォルビ
私は今までどんな抗鬱剤もサッカー選手に処方した事はありません。
勿論サムイーも処方した事はありません。



ナレーター
また手術中に起きる不整脈を治す薬ネオトンも使用されていた事も判明しました。弁護側は運動能力を高める為に使われた事は無いと主張しています。






http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125052125
ユベントス副会長
ヴィットリオ・キウザーノ
あれは検察官の言いがかりです。
検察側はネオトンとサムイーを組み合わせて使うと選手の運動能力に影響を与える事が出来ると主張しています。
しかしそんな証拠はどこにもありません。






http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125051619
元サッカー選手
アドリアーノ・ロンバルディ
選手の運動能力を高めるにも限界があります。
あるレベルまでは可能ですが行き過ぎると命とりになります。
それに疲労感を感じさせないようにするなんて危険すぎます。


ーーー薬物はどのように投与されますか?




http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125052125
ユベントス副会長
ヴィットリオ・キウザーノ
飲み薬です。錠剤だろ?(と横の人物に尋ねる)錠剤です。注射する事もあります。

ーーー選手に投与した薬物を危険とは思いませんか?

いいえ、私が知る限りユベントスの選手達に投与した薬物は健康には無害だったと証明済みのはずです。


場面転換
ナレーター
ACミランの練習場ミラネッロには高度な医学研究機関ミランラボがあります。
今回この研究所の内部にテレビカメラが入るのは初めての事です。
ここは地下にある研究所の心臓部です。
選手の健康状態の様様な情報が集まってきます。





http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125052145
ACミラン医療責任者
ジャン・ピエール・メールスマン
15日事にこのコンピュータにデータを集めています。
一年たつとかなりの量になります。このような膨大なデータの分析には我々人間の頭では無理なので特別なシステムのコンピュータを導入することにしました。
おかげで全てのデータを比較検討する事ができます。



ナレーター
ミランラボでは25人の医師からなる医療チームが選手の怪我を予想し未然に防ぐ研究をしています。
このような医療ケアには多くの資金がかかりますが成果は確実に現れているといいます。





http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125052145
ACミラン医療責任者
ジャン・ピエール・メールスマン
去年は軽度の筋肉損傷と靭帯損傷の僅か二つしかありません。
ともに外傷ではなく選手自身で痛めた怪我でした。
ラボが出来る前外傷は40件くらいはあったと思います。






http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125053816
ACミラン テクニカル・スタッフ 監督
カルロ・アンチェロッティ
ミランラボのお陰で去年は怪我特に筋肉を損傷する選手が目に見えて減少しました。
今までトレーニング中に筋肉を損傷するケースが多く私たちは頭を痛めていました。
損傷の原因はトレーニングのせいではなく選手同士がぶつかって起こる外傷が殆どでした。





http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125053829
半ケツでマッサージを受ける選手の映像



場面転換
ナレーター
フィレンツェにはイタリア国内のドーピングに関する証拠が集まる司令塔があり監視計画もここで話し合われます。調査官は山程積みあげられた薬物の整理に追われています。



http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125053924
反ドーピング機関 NAS調査官
レンツォ・フェランテ
この部屋に保管している薬品は全て強制捜査で押収したものです。
整理した後専門家に調べてもらいます。
これらの薬品はドーピングを取り締まる我々の宝物と呼んでいます。
これは密売人が持っていた見本用の薬物です。
ホルモン剤を専門的に手がけていたようです。
密売人は様様な競技のスポーツ選手にこれらの薬物を売りさばいていました。
全て禁止薬物です。
ナンドロロンという筋肉増強剤は最近メディアによく登場するのですっかり有名になってしまいました。
最近トリノでサッカーのドーピング違反の裁判をやっていますからね。



ナレーター
調査室の壁にはドーピングの捜査で押収された証拠品が所せましと飾られています。
これは警察の監視カメラに記録されたものです。
3人の自転車競技の選手が注射を打っているのが分かります。
警察がこのホテルを強制調査をて150人以上の選手のドーピングが暴かれました。
警察の捜査はサッカー界にも及んでいます。






http://f.hatena.ne.jp/condeuma/20041125053924
反ドーピング機関 NAS調査官
レンツォ・フェランテ
これは別件で大々的なドーピングの捜査をした時に作成したイタリアのクラブチームパルマに関する調査ファイルです。
でもこの件に関しては私たちから話す事はできません。


ここまでで20分まだ半分以下かよ!




11月25日 画像を入れる。
文章キツイなぁ。まあ年内に終わればいいな。