FUTBOL MUNDIAL 563 ルーニー デシャン
●特集1:ウェイン・ルーニー
イングランド・プレミアリーグの新たなワンダーボーイ、マンチェスターUのウェイン・ルーニーを紹介。
ray hall(エヴァートンユースコーチ)
「ウェインが育った環境には常にエヴァートンがありました。エヴァートンのトレーニンググラウンドから半マイルの所に住み、エヴァートンでプレーする事を夢見て育ったのです。
当時の彼は他のクラブでプレーすることなど考えていなかったはずです。
ウェインのプレーを見たスカウトマンはあまりの驚きに飲み物をこぼす程でした。それを見てすぐに契約しました」
3人兄弟の一人としてリバプール北東部のCROXTETHで育ったルーニーがエヴァートンのスカウト、ボブエンドルトン?に注目されたのは9歳の時
ray hall
「リバプールで育った典型的な若者達は皆サッカーが大好きです。ルーニーにとってはそのサッカーが彼の本業となった訳です。」
2002月10月のプレミアリーグ初得点はアーセナルの30試合負けなしの記録を止めるゴール
16歳361日のプレミア最年少記録
ray hall
「あのゴールで彼は一躍時の人となりましたね。彼のサッカー人生はまだ後20年もあるんですよ」
エヴァートンでの2シーズンで17ゴール
2003年2月に最年少で代表初召集
7ヶ月後のマケドニア戦で17歳と317日でイングランド史上最年少ゴール
sven-goran eriksson
「ウェインルーニーは素晴らしい才能を持っています。大きな大きな才能です。イングランド代表として素晴らしい活躍を見せてくれてますね。精神的にもとても強い選手です。プレッシャーにも負けません。それはイングランド代表として試合に出場した時に十分証明されています。」
プレミア史上最高額の3900万ユーロでマンチェスターユナイテッドに移籍
david prentice(新聞記者)
「不意の落とし穴や問題に直面しやすい環境にいる事は事実ですね。若いサッカー選手特に才能豊かな若いイングランドのサッカー選手に対してマスコミは過剰に騒ぎ立てます。でもここまでのところ彼はとても上手く対処していますね。ファーガソン監督も大きな力になってくれるはずですから、心配する事は無いでしょう。」
devid moyes(エヴァートン監督)
「静かな環境の中で仕事をする事が出来るようになって嬉しいですね。マスコミに追いかけ回される事も無くなりました。ウェインはもううちの選手ではありません。他所のクラブの選手です。ですからもう関心もありません。私にとって重要なのはエヴァートンの選手だけです。」
sir alex ferguson
「これからが楽しみですよ。これからの十年間が本当に楽しみです。なぜなら片方は19歳でもう片方はまだ18歳です。これからは若手選手が中心となって強いユナイテッドを築きあげていってくれる事でしょう。その中心となる選手が間違い無くルーニーとロナウドなのです。」
david prentice
「イングランド史上最も偉大な選手の一人になれる要素は持っています。それくらい素晴らしい選手なのです。一つの目標を達成したと思ったらすぐに次の目標を達成します。本当に驚かされますね。」
●特集2:アッシリスカ
スウェーデン・サッカー界で大きな夢を追うクラブ、民族的背景を持つアッシリスカを取材。
●特集3:ブラジル代表
シリーズ「FIFA100年の歴史」今回はW杯で5度の世界王者になったブラジル代表をロナウド中心に振り返る。
●特集4:マネル・マヨラル
世界一のサッカーグッズコレクター、スペインのマネル・マヨラルさんを紹介。
●特集5:ディディエ・デシャン
2001年6つめのクラブとなるバレンシアで最後の試合を戦った数週間後に監督に転向したデシャンは現在36歳の若い監督です
didier deschamps
「私の場合現役引退してから監督になるまで殆ど時間がありませんでした。監督と選手とでは考え方が違います。選手は自分の事だけを考えればいいのですが、監督は全てを想定して戦術を立てなければなりません。より複雑です」
フランスのバスク地方バヨンヌ?で生まれ育ったデシャン
ナントのユースアカデミー卒業後4年半トップチームでプレー
その後生まれ育ったマルセイユへ移籍
89年12月オリンピックマルセイユで2連覇に貢献した後5ヶ月も経たずにベルナルドタッピエ会長がデシャンをボルドーにレンタルで出す
didier deschamps
「私はマルセイユと契約を交わしマルセイユで活躍出来ると確信していました。でもベルナルドタッピエはそうは考えてくれなかったようですね。最終的には私にチャンスをくれましたが、あの機会がなければ、私は自分が正しい事も彼が間違っていた事も証明出来なかったでしょうね。」
94年から99年の間ユベントスとフランス代表で監督としての基盤を築いてきたデシャン
リッピやエメジャケ等の名監督の下で沢山の事を学ぶ
didier deschamps
「脇役と呼ばれても何とも思いませんね。ファンは私のプレイを見に来ているのでは無いことぐらい承知していました。私の役割はジズーや他の選手にチャンスを与える事でした。それでその選手がスポットライトを浴びる事になっても悪い気はしませんでしたがね」
didier deschamps
「ユベントスのプレイスタイルは大好きでした。監督も私の事を信頼してくれていましたジダンのような選手とプレイしてサッカー選手として大きく成長出来た時期です。いい経験をさせて貰いましたね」
98ワールドカップとユーロ2000でフランス代表キャプテンを務めました
didier deschamps
「サッカー選手なら誰でもワールドカップで優勝したいと願うものです。私達はそれを現実のものとしました。それも母国フランスでです。その2年後にはプレッシャーもありましたがヨーロッパ選手権でも優勝してその強さが本物である事を証明しました。才能とチームスピリットそして勝ちたいという強い想いがもたらしたタイトルです」
チェルシーでFAカップ優勝を果たした後バレンシアで18試合に出場その後モナコから監督のオファーを受ける
監督一年目は降格の危機にさらされるが、2003年リーグカップ優勝に導き その後CL決勝に導く
patrice evra(モナコのDF)
「クラブ内の結束が高まっていますね。まるで家族のようです。その中心となっているのがティディエデシャン監督です。チームを一つに纏めてくれました。常に色んなアドバイスもしてくれます。彼の為なら何だってやりますよ。」
フランスリーグの最優秀監督にも選ばれたデシャン この夏には代表チームや古巣ユベントスからオファーが殺到したと言われる
didier deschamps
「じっくり考えましたが今はまだその時期では無いと思いました。将来またそのようなチャンスが巡ってくる事を願っています。でも今はモナコが私の最優先課題です。まだまだここで学ぶべき事が沢山ありますからね。」
この2シーズンは惜しい所でタイトルを逃す
didier deschamps
「私はまだ勉強中です。他の監督から比べるとビッグクラブでプレイした経験があるという事は大きなメリットかもしれません。毎日が新しいことの発見ですよ。決して自分が最高の監督だとは思いませんが最悪でもありまえん。でもそれを決めるのは選手達ですからね。」
flavio roma(モナコのGK)
「自分の役割をしっかり把握している素晴らしい監督ですね。選手もコーチも分け隔てなく尊重してくれます。フランス中のサッカーファンは皆、代表キャプテンをあれだけ長い期間務めたデシャン監督の事を心から尊敬していますよ」