FUTBOL MUNDIAL #570 特集1ナポリ 特集3 W杯1958年のブラジル

condeuma2004-12-22

●特集1:ナポリ
現在イタリア・セリエC1からかつての栄光を取り戻すべく新たなスタートを切ったナポリを取材。

ナポリの人にとって2004年8月2日は思い出したくも無い日。
自分達の愛するクラブナポリが7500万ドルの負債を抱え倒産したのです。
裸一貫となったナポリは出直しを余儀なくされました。
ナポリは無くなった訳ではありません。負債を無くし、経営陣を刷新し、新体制の下新たなスタートをきりました。
新しい監督も就任しました。



gianpiero ventura
「謙虚な姿勢で、再出発を切るつもりです。選手はトップチームでプレー出来なかったり、前に所属していたクラブで余剰人員とされてきた選手ばかりです。でも皆熱い思いを持ってここへやってきました。ナポリのサッカーの新たな歴史の幕開けに立ち会えるのですからね。」



早速素晴らしい活躍を見せている選手がいます。
元トレビソのストライカー、マッシミリアーノバリッキオです。
マラドーナが付けていた背番号10を付けるバリッキオの活躍で新生ナポリはイタリアの3部リーグに当たるセリエC1で健闘しています。




massimiliano varrichio
「新しいクラブとして皆未来に夢を膨らましています。過去にマラドーナのような世界的な選手がここでプレーしていたと考えると意欲が沸いてきますね。昔も今も状況はそうは変わっていません。今は全力で戦って、私達の手で素晴らしい未来を築き上げて行きたいと思っています」



マラドーナナポリを去ってから13年、クラブに対する期待はその頃と変わりません。
マラドーナを擁したナポリは87年にリーグとカップの2冠を獲得。89年にはUEFAカップ90年にはは2度目のセリエA優勝も果たしました。
その後監督は20回も変わりましたが現在指揮を取るベントーラ監督に大きな期待が集まっています。



gianpiero ventura
「私には監督としてレッチェを2年間でC1からセリエAへと昇格させた実績があります。あの時の成功を再現するチャンスが今私に与えられました。レッチェで成し遂げた事を今度はここナポリで再現出来れば素晴らしいですね。そうすれば冗談ではなく夢が現実となるはずです」



もう一度それが実現出来れば記録的な事です。
近年北部のクラブの圧倒的強さの前に影の薄い南部のクラブ。
しかしその勢力図に変化が見られつつあります。
スポーツ評論家のウォルターデマジオに聞きました。




walter de maggio
「北部と比べて南部のクラブはエンジンのかかりが遅いのです。でもその差は縮まっています。その証拠にパレルモメッシーナレッジーナレッチェ等もセリエAに参加するようになっています。
ナポリが加わるのも時間の問題でしょう。北部の方が経済力はあります。でもサッカー界では運営が堅実なら、その格差を縮める事は可能です。マラドーナが居た黄金時代のナポリがまさにそうです」




ナポリの新オーナー、オウレリオ・デ・ラウレンティス。
ナポリに黄金時代を取り戻す事が彼の目標です。
イタリア映画界で圧倒的権力を誇るラウレンティスは3700万ドルでナポリのオーナーとなったのです。




aurelio de laurentiis
「映画会社を所有しエンターテイメントビジネスに関わってきました。ですからサッカークラブを所有したっておかしくはありません。私はナポリ出身ですしナポリファンは900万人もいますからねぇ」




今シーズン最初のナポリのホームゲームには5万5000人の観客が訪れました。
同じ日に行われたイタリア最大のクラブユベントス戦の観客数をも上回っています。
観客が大勢集まると言う事は期待もそれだけ大きいと言う事です。



gennaro scarlato
「プレッシャーは大きいですね。ナポリのファンは勝たなければ満足してくれません。成功に飢えているんです。長いこと彼らはナポリの不振を見続けてきました。堪忍袋の尾も切れかけています。それだけに今度こそは成功して欲しいと言う期待が大きいのです。それは私達選手も同じです」




ナポリはACミランウディネーゼ等のトップクラブから多くの選手を集めました
現在リーグ8位です。
ベントゥーラ監督はセリエB昇格の為には選手間の連携を高める事が最も重要だと考えています。



gianpiero ventura
「私の契約は2年です。この間にナポリを昇格させる事が私の目標です。私の夢はナポリサポーターと同じです。私の所には地元ファンだけで無く、ニューヨークやロサンゼルス等世界中のナポリサポーターからFAXやEメールが寄せられてきます。皆同じ夢を分かち合っているのです。このクラブはナポリの町だけで愛されているのではありません。世界中で愛されているのです」



ベントゥーラ監督はファンを満足させる為にハッピーエンドの結末を演出しなければなりません。







ナポリのサイトだが現在まだ特に何も無し
http://www.calcionapoli.it/index.jsp




●特集2:米国女子代表ファン感謝ツアー
アメリ女子サッカー界を築き上げた3人の各選手の引退ツアーを兼ねたファン感謝ツアーの様子をレポート。




●特集3:FIFA100年の歴史
ブラジルサッカー黄金時代のきっかけとなったW杯1958年大会での17歳のペレを擁するブラジル代表の初優勝を振り返る。

58年ワールドカップでは始めての出来事がいくつもありました。
ブラジルが初のジュールリメ杯を獲得。開催大陸以外の国が優勝するのはこの時が初めてです
又58年大会はワールドカップ史上初めて世界に放映され、新たなサッカーファンの誕生に大きく貢献しました。




sven goran eriksson
「58年ワールドカップのブラジルとスウェーデンの決勝は私がテレビではじめて見た試合だった事を覚えています。あの時私は10歳で当時家にはテレビが無かったので、隣町に住む友人の家までわざわざ見に行ったんです。あの時のペレのプレーは衝撃的でしたねぇ。特に彼が決めたゴールには驚きました。初めてテレビで見たあの試合を私は一生忘れる事はないでしょう。」




得点王に輝いたのはフランスのジュス・フォンテーヌ(Just Fontaine)
この記録は今も破られていません。

しかし最も印象深かったのはペレを擁するブラジルでした。
この大会からブラジルの黄金時代がスタート。その礎を築いたのはサッカー史上最高のプレーヤーと言っても過言ではない当時まだ17歳のペレだったのです。


Just Fontaine
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%8C
http://www.the-100.com/fullscreen/fullscreen.aspx?work=11151
http://www.hoy.com.ec/sigloxx/0706.htm
http://www.abc.net.au/worldcup2002/items/s544863.htm


●特集4:フェリペ
ブラジルのフラメンゴに所属するフェリペのプロフィールとテクニックを徹底分析。
●特集5:アジア・チャンピオンズリーグ
ソウルで行われたアジア・チャンピオンズリーグ決勝を取材。


http://www.jsports.co.jp/search/sys/kensaku.cgi?Genre2=0211


特集3を12月23追記



特集4
http://d.hatena.ne.jp/condeuma/20041229