FUTBOL MUNDIAL #574 特集3：ロマーリオ
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１９６６年リオデジャネイロ郊外で生まれたロマーリオ・ジ・ソウザ・ファリア(Romario de Souza Faria)
貧しい家庭に育ったロマーリオにとってサッカーは唯一の楽しみでした
少年時代から彼の才能は秀でていたと言います
バスコダガマでプロとしてのキャリアをスタートしたロマーリオは、早々に２年連続ブラジルリーグ得点王に輝きます
そして２２歳の時にＰＳＶアイントホーフェンに移籍
ＰＳＶでの５シーズンの間にロマーリオは３度のリーグ優勝と２度のカップ優勝を経験
１０９試合で９８ゴールをマークしました
当時の監督ボビーロブソンです
bobby robson
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「私に典型的なブラジル人選手はどういうものか聞かないで下さい。知らないのですから。ただある時は熱心に練習に励んでいたかと思うと、別の日には練習に全く身が入らなかったり、酷いときには練習にも現れないと言う点では、彼は典型的なブラジル人選手だったのかもしれませんねぇ。それもいつも言い訳ばかりです。練習に関しては波のある選手でしたねぇ。でも彼は沢山の成功を経験している素晴らしい選手だったからなのでしょう。結果さえ残していれば少しくらい軽率な行動は許さなければなりません」
気まぐれなロマーリオ
しかし、類まれな才能が多少のトラブル等忘れさせてしまいます
９３年に５００万ドルでＰＳＶからバルセロナへ移籍
ヨハンクライフの下、同じく気まぐれで知られるフリストストイチコフとヨーロッパ最強ストライカーコンビを作りあげます
移籍１年目に３３試合で３０ゴールの活躍
リーグ優勝に貢献
その後の９４年ワールドカップでも大活躍を見せました
carlos alberto parreira
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「あの時の彼は一番油の乗っていた時期でした。バルセロナで素晴らしい活躍を見せ、代表チームでも別人のようなプレーを見せました。決勝トーナメント進出を決めたウルグアイ戦でも貴重なゴールを決めてくれました。」
９４年ワールドカップはロマーリオにとって最高の時となりました。
ベベットと強力なコンビを組み２人で通算９ゴール
ロマーリオは５ゴールで大会得点王に輝きました
当時のキャプテンカルロス・ドゥンガです
carlos dunga
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「最高の力を発揮してチームに貢献してくれました。決定的な場面できっちりゴールを決めてくれます。でももっと重要な事は彼は常にチームの一員として、チームの為にプレーしていたと言う事でしょう。セレソンの為に全てを捧げていましたね」
９４年には世界最優秀選手に選ばれたロマーリオ
しかしこの後気まぐれな部分はそれまで以上に目立つようになり、彼のキャリアは下降線を辿り始めます。
ワールドカップでの栄光に酔い続け、９４−９５シーズンのバルセロナのプレシーズンのトレーニングを欠席
５ヶ月後にはとうとう追い出されてしまします
ブラジルに戻ったロマーリオはフラメンゴでプレーしますが、その後もリオのクラブであるバスコやフルミネンセを転々とします。しかし２００４年１１月まで所属したフルミネンセも辞めてしまいました
alex gama
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「ロマーリオは自分が嫌いな選手とはプレーしようとしないのです。チーム内はいつも一触即発の状態で、私も気の休まる時がありませんでした。でもロマーリオが居なくなった今、もうそのような心配をする必要はありません」
２００４年１１月、カリフォルニアで行われた代表引退記念試合で、ピッチの上に再び姿を現したロマーリオ
同じチームには９４年ワールドカップで優勝した時のメンバーもいます
対戦相手はホルヘカンポスを擁する、当時のメキシコ代表チームです
９４年以降、代表としてのキャリアも下降線を辿ったロマーリオ
９８年フランスワールドカップの時、ブラジル代表を率いたマリオ・ザガロは彼を選びませんでした
２００１年ヴァンデルレイ・ルシェンブルゴの下では代表復帰を果たしますが長続きしませんでした
ＬＡコロシアムで行われたロマーリオの代表引退試合
メキシコのファンを中心に５万５千人の観客が集まりました
スピードは落ちたとはいえ、まだまだ魔法のようなボールタッチは健在です
試合はロマーリオの２ゴールでブラジルの逆転勝利
この試合にはドゥンガ、タファレル、ベベット、カルロス・アルベルト・パヘイラ監督も駆けつけました
色々悪く言われていますが、友達も多いのです
claudio taffarel
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「人当たりもいいし、いい友人ですよ。特別な存在ですねぇ。色々と報道されていますが、プライベートではその様な事はありません。とても外交的で楽しいことが大好きですよ。友人と居るときは、いつも笑っていますよねぇ」
様々な物議を醸し出して来たロマーリオ
先日は自らをペレに次ぐブラジル最高の選手と呼び、ロナウドを挑発する場面も見られました
バスコで選手生活を再開するという噂もあります
いずれにせよ、まだまだこれからも様々な話題を提供してくれそうです
Vasco da Gama
http://www.crvascodagama.com/
バルセロナ
http://www.fcbarcelona.com/
フラメンゴ
http://www.flamengo.com.br/
