FUTBOL MUNDIAL #578●特集4:ガルフォース・タウン

●特集4:ガルフォース・タウン
マチュアクラブのガルフォースタウンと、そのクラブを買収し、ソクラテスを現役復帰させた熱血コーチを紹介。

イングランドではアマチュアサッカー界で最も影響力を持つ男
歯に衣着せぬ言動

(チームのミーティングで)
「奴らのチームも嫌だね。絶対倒す」


その指導法は型破り

(丘を駆け上がる選手に対して)
「 上がって来いエリック、上がれ!頑張れマイケル奴を抜くんだ!抜け!」


経営するサッカースクールはイギリス全土に広がっています

「いやーちょっとまった」

2003年アマチュアクラブのガーフォースタウンを買収


「浮かない顔をするな。それより何で俺を使わないぐらいに思え」

2004年11月にはブラジルの英雄ソクラテスを招きました
ソクラテスと肩を組んで)
「勝てるといいね」



はたしてその正体は?



サイモンクリフォードは教師でした
1996年最初のブラジリアンサッカースクールを設立
現在では世界で600校以上を数えます
サッカーは見ていて楽しいものであるべきだと言うのが持論
結果が全ての伝統的な考えを否定し、長い目で見れば楽しいサッカーがより良い結果を生むとしています




Simon Clifford
「サッカーの常識を覆す必要があると思ったんです。私の始めた事が気に障った人もいるでしょうけど、どんどん怒らせたいぐらいです。サッカーには他のスポーツよりも大金が注ぎ込まれて注目も集めています。でもスクールやコーチングはだいぶ遅れている。私は追いつくだけでなく追い越したい。特にイングランドではオーバーホールが必要なんです」




1982年のワールドカップでブラジルサッカーの虜になったクリフォード
1990年にコーチになるとブラジルのコーチングシステムを参考にしたいと考えました


加えてミドルスブラファンだった為、1995年に加入したジュニーニョを通して、ビューティフルゲームの秘密に触れる事も出来たのです




Simon Clifford
「コーチを始めて4、5年経った頃にジュニーニョと出会って友達になりました。イングランドで子供達が練習をしているのを見た彼は練習の中身にもテクニック驚いていたんです。ブラジルの小さなクラブでもマンチェスターユナイテッドアーセナル等のビッグクラブよりいいトレーニングをしているよ。そう言われましたけど私も最初は信じていませんでした。でも毎晩のように意見を戦わせて、実際にブラジルに行ったりもして彼の方が正しいと分かったんです。その事が私に火を付けました」




ブラジルへ渡ったクリフォードはフットサルのボールを沢山抱えて帰国しました
サッカーより小さく弾まないボールはドリブルに最適でテクニックを磨けるとの事
また練習はより激しく、より長くというのもクリフォード流です
結果も出ています
スクールの卒業生にはジュニアレベルのイングランド代表メンバーもいます




Simon Clifford
「私の指導法は世界初の革命的なものです。でもサッカーは元々楽器の演奏と同じで1人で研究していくべき物だと思います。後ろの子供達のようにボールとの勝負、他のメンバーと競う前にボールを使って2時間程1人で練習させます。殆どのコーチは6対6のミニゲームから始めますけど、ボールと子供の1対1からやるべきです」




サッカースクールで成功を収めたクリフォードは、2003年6月ガーフォースタウンを買収しました
プロリーグまでは5度の昇格が必要ですが、スクールで育てた選手をいずれ使う計画です
実際トップチームには卒業生が複数在籍しています
20年でのプレミア昇格という壮大なプランを打ち立てたクリフォード




Simon Clifford
「目標が高すぎるなんて言う人には1996年の26歳の私を見せたいですよ。たった4人の生徒を前に世界1大きなサッカースクールを作ると宣言したんです。今では生徒は50万人。スクールが600校になって本当に世界一になりました。このクラブをプレミアに昇格させるのも、今まで私がやってきた事に比べれば何て事はありません」




かなりの愛煙家、今50歳
ブラジルの往年の名選手であるソクラテスがガーフォースで現役復帰
そんな夢の様な話も実現させました
かなり奇抜な売名行為ながら望みどおりの成果を得たガーフォース
世界中のメディアが大挙してマーストンスタジアム(Marston's Stadium)にやってきました
やり方は型破りですがリーズではすっかり有名人のクリフォード

ガーフォースも残り10試合で2位と好調
サポーターも同じ夢を見ています




サポーターA
「思いもよらないクラブが成し遂げる事だってあります。ガーフォースだって分かりませんよ」



ソクラテスは2対2の引き分けに終わったタドカスター戦(Tadcaster Albion )で12分間プレー
ピッチでの貢献は微々たるものでしたが、宣伝効果は絶大でした


今後もブラジルのスターを招くつもりのクリフォード
次はロマーリオです




socrates
「本当に寒かった。こういう気候に慣れてないから、始めは散々でしたよ。頭痛もしたぐらいでね。でも楽しかったしプレー出来て良かったです」



ソクラテスは一夜限りの復帰にしておいて正解
練習は相当ハードです


野心家で妥協を知らないサイモン・クリフォード
これからも成功を収めていくはずです。目が離せません


(池の中に手をついて腕立て伏せしている選手に向かって)
「厳しいと思ったらOKだ」




ガーフォースタウン
http://www.garforthtown.com/



ミドルスブラ
http://www.mfc.premiumtv.co.uk/page/Home



Jスポーツ
http://www.jsports.co.jp/program/info/6236.html

ロマーリオ、来シーズンからイングランドマチュアリーグでプレー(ISM)

 イングランドのアマチュアリーグ、ガーフォース・タウンは現地時間11日(以下現地時間)、元ブラジル代表でW杯の優勝経験もあるロマーリオ(39)の加入を発表した。

 ロマーリオは現在ブラジルのヴァスコ・ダ・ガマに在籍しているが、ガーフォース・タウンのオーナー、サイモン・クリフォード氏の誘いに応じた形となった。南米でサッカースクールを経営する同氏は昨年、元ブラジル代表キャプテンで往年の名選手、ソクラテスを同クラブで現役復帰させたことでも有名。

 ガーフォース・タウンは現在24試合中16勝と所属リーグで首位に立っている。


http://sports.yahoo.co.jp/soccer/headlines/ism/20050312/spo/13072400_ism_00000090.html

まず子供とボールの1対1を2時間ってのがいいな、やっぱフットサルだな、ひたすら、ロナウドも14歳まではフットサルしかやってなかったって言ってたしなぁ。ひたすらボールとの1対1、これは日本でもやって欲しいなぁ