FUTBOL MUNDIAL #607●特集3:大宮アルディージャ

●特集3:大宮アルディージャ
J1昇格チームながらシーズン前半で9位に付け好調な大宮アルディージャを取材。

2004年11月クラブ史上初めてJ1に昇格した大宮アルディージャ
Jリーグではクラブにユースチームの所有とサッカー教室の開催を義務づけています
クラブの将来にもアカデミーは重要だとトータルアドバイザーの清雲栄純さんは言います




eijyun kiyokumo
「キープレーヤーはキープしないと駄目ですよねぇ。まぁそれと同時にそのエデュケーションでしっかり育てなければいけない。それと今Jリーグの場合はJ1、J2っていう30チームありますから、まぁその中でJ2に居る選手でもまぁ非常にポテンシャル高い選手居ますから、そういう選手もリサーチしておいて誰かが抜けた時は誰かがここへ入ると」




昇格1シーズン目ながら健闘しているアルディージャ
第17節を終えての9位は専門家だけでなくクラブの関係者にとっても期待以上でした
ただ今年8月チーム得点王のクリスティアンが退団。コパリベルタドーレスで優勝したサンパウロに移籍したのです
エースの離脱は痛手ですが頑張るしかありません




2001年5月、大宮、与野、浦和の3つの市が合併しさいたま市に生まれ変わりました
旧大宮市の人口は45万人、ただ観客動員には苦しんでいます
同じ埼玉市に本拠を置き、国内屈指の人気を誇る浦和レッズの存在があまりに大きいからです
それでもJ1でトップクラブと戦えるだけで嬉しいと言うのは三浦俊也監督です




toshiya miura
「ま我々がJ2からJ1に上がるのには6年という時間を使いましたけども、やはり最初は3年計画でやるっていう所だったんですね。やはり中々積み上げは難しく、やはり成功の秘訣というのはあのぉチームコンセプトをしっかりと持って、クラブがあの少しずつ積み上げていく。ただ単にお金をかけるだけでなく育成だったりあるいは選手の獲得だったりを一貫した中でやった、というのが一番大切な部分だったかなという風に思います」




93年のJリーグ発足より前にドイツでコーチングライセンスを取得した三浦監督
その経験が大宮でも生きています



ディビッドソン純マーカスは監督の下で成長を遂げた選手の一人です
アメリカ人の父親を持つ日本生まれの22歳
日本代表とアメリカ代表の両方を選択出来ますが今は大宮で成功する事しか考えていません




jun marques davidson
「大宮っていうチームは多分これからどんどんどんどん強くなっていくチームだと思うんで、でやっぱり選手もスタッフも皆あのーもっともっとより良いチームにしたいっていう気持ちが、あのー大きいのでこれからあのー本当にそういうまあアントラーズとかそういうビッグなチームに将来なっていければ良いと思いますし、なっていけると思います」




ホームの大宮公園サッカー場は収容人数が1万2500人
キャパシティがJ1の規定を満たして居ない為、ホームとしてコンスタントには使用出来ません
そこで6万3千人収容の埼玉スタジアムで戦っています




toshiya miura
「アドバンテージっていうのは大宮サッカー場でやる場合は感じています。それはあの実際勝率にも表れていますしまああそこのやり慣れたスタジアムでやる事によって選手のモチベーションが違うし、相手チームもやはり非常にプレッシャーを感じた中でプレーをしますのでそこが埼玉スタジアムになった場合にはややアドバンテージに欠けるというのは私自身も選手もクラブ自身も感じている所だという風に思います」




昨シーズンのホームゲームの平均入場者数は6000人余り
仮のホームにはかなりの空きがありそうです



第18節中断前最後のゲームは首位の鹿島アントラーズ戦。強豪相手に実力を示したい所です
サポーターの応援にも関わらず先制したのは2001年以来のリーグ制覇を狙う鹿島でした

前半26分野沢拓也がゴール
アントラーズの願いは横浜Fマリノスの3連覇にまったをかける事です
先制されたアルディージャにもチャンスがありました
しかし横山聡のシュートは曽ケ端 準に阻まれます
チャンスは確実に活かさなければ勝機は逃げていきます
後半23分野沢のこの日2点目で鹿島はリードを広げました





toshiya miura
「まず一つ違うのはやはり個人のレベルが違うということで、えぇまあナショナルチームの選手あるいは外国人選手のクオリティが上がっているので、J2でやってる時には比較的主導権を取れたサッカーが多かった中で、えぇまあ逆に劣勢のゲームがやはり半分以上あるというのはありますけれど」




リーグ前半戦は合格点だった大宮アルディージャ
ただ後半は苦戦を強いられるかもしれません




三浦俊也
生年月日 1963.7.16
出身地 岩手県
選手歴 駒澤大学-盛岡ゼブラ-新日鐵釜石-SV Weiden-BW Urfeld-RSV Urbach(以上ドイツ)




指導者歴

1986年〜1989年:岩手県立釜石南高校サッカー部コーチ
1990年:見前FC Jrユースコーチ
1991年:SV Weidenコーチ(ドイツ・ケルン)
1992年:BW Urfeldコーチ(ドイツ・ケルン)
1993年:BW Urfeldユースコーチ(ドイツ・ケルン)
1994年:BV04 Dusseldorfコーチ(ドイツ・デュッセルドルフ
1995年〜1996年:BV04 Dusseldorf Jrユース監督(ドイツ・デュッセルドルフ
1997年1月〜:ブランメル仙台コーチ
1997年10月〜:ブランメル仙台監督
1998年:水戸ホーリーホック監督
1999年:大宮アルディージャコーチ
2000年〜2001年:大宮アルディージャ監督

http://www.ardija.co.jp/player/file/kantoku.html

ディビッドソン純マーカス
生年月日 1983.6.7
身長 / 体重 186cm / 75kg


出身地 東京都

登録チーム歴

アメリカン・グローバル・サッカースクール(アメリカ)

Jリーグ初出場  2003.6.14 J2 第17節
Jリーグ初得点  2004.9.23 J2 第35節
http://www.ardija.co.jp/player/file/6_jun.html


大宮アルディージャ
http://www.ardija.co.jp/index.html





Jスポーツ
http://www.jsports.co.jp/program/info/8633.html