FUTBOL MUNDIAL #614●特集4:コスティーニャ&セイタリディス

●特集4:コスティーニャセイタリディス
ポルトからディナモ・モスクワへ一緒にやってきた仲良しコンビ、コスティーニャセイタリディスを特集。


24歳のギリシャ代表と30歳のポルトガル代表
共通語は英語、現在の拠点はモスクワ
お気に入りのレストランで待ち合わせです



現代サッカーに付きものの文化の多様性
一流の選手は世界を股にかけ所属クラブでのチームメートは多国籍です


ポルトガル代表のコスティーニャギリシャ代表の
セイタリディスの様に親友になるケースも




costinha
セイタリディスは本当に良い奴なんですよ。性格はとても温和ですし、何時も笑顔を絶やしません。初めて会った時は少し遠慮がちでしたけどじきに打ち解けてきましたね。最終的にはフレンドリーで愉快な奴になったんです。正直僕は彼の事が大好きですよ。サッカーを通して僕らは本当の友達になったんです」




セイタリディスコスティーニャが親しくなったのはモスクワ
意外かも知れませんが最近では珍しくありません
急成長を遂げるロシアの首都として世界に目を向けています
外国人選手の獲得はトップクラブのトレンドです


かつての強豪ながら29年間リーグ制覇から遠ざかっているディナモ・モスクワ
億万長者の会長は外国人選手に活路を見出そうとしました
特にポルトからはコスティーニャセイタリディスを含めこの1年で7人が加入
サイドバックながら移籍金1000万ユーロでロシア史上最高額の選手となったセイタリディス
本人も大満足の移籍でした




giourkas seitaridis
「有り難い事に潜在能力の高いクラブに移籍出来ました。監督も僕に対して熱心ですしチームは名門です。コステーニャやマニシェをはじめとしたポルト時代の仲間達も一緒ですから寂しくはありません。皆とても親切にしてくれます。お陰でチームに馴染むのも本当に簡単でした」




2004年にポルト入りしたセイタリディス
オンセカルダスを下しインターコンチネンタルカップ制覇を味わいました
クラブキャリアでの最高の思い出です
コスティーニャもPK戦でキックを決め優勝に貢献
在籍した4年間、ポルトは全盛期でした


ジョゼモウリーニョ監督の下リーグ制覇に加え、UEFAカップチャンピオンズリーグでも頂点に
しかし監督の退団を機にチームはバラバラになりました


セイタリディスにとってポルトへの移籍は少し遅かったかもしれません
ただその前に代表で歓喜を味わいました
リスボンでのユーロ2004では決勝では敵と味方だった二人
ホスト国として優勝を望んでいたポルトガルですが史上屈指の番狂わせでギリシャが頂点に
決勝の後ポルト入りしたセイタリディスに最初は敵対心もありました




costinha
「多少の混乱があったんだと思います。決勝でギリシャと戦った後直ぐに一緒に練習ですからね。そこにはヨーロッパ王者のセイタリディスが居る。サッカーでは仕方の無い事ですし、彼に責任はありません。お互い自分の国の為に戦ったんです。僕は直ぐに慣れましたけどね」





ギリシャの運命はその後大きく変わりました
ウクライナ、トルコ、デンマークと同じグループで向かえたワールドカップ予選
ホームでデンマークを2対1と下しながら、ヨーロッパ王者がワールドカップ出場を逃しました
ユーロ92を制したデンマーク以来の屈辱です




giourkas seitaridis
「一番の問題は最初のゲームを落とした事です。僕からすれば格下のチーム相手に大事なポイントを失ってしまいました。アルバニアに対して2ゴールもプレゼントしてしまって、そこからおかしくなったんです。あんな風に負けるべきではありませんでした」




一方ポルトガルは順調に本大会出場を果たしました
リヒテンシュタインルクセンブルクは問題外
迫ってきたのはロシアとスロバキアぐらい
最後のメジャー大会となるルイス・フィーゴを始めデコ、パウレタらが本調子ならドイツでも驚異です
コスティーニャは決勝で試合を決めるゴールをあげられるのでしょうか




costinha
「一番大事なのは勝利です。決勝でゴール出来れば嬉しいですが僕は自分の事しか考えないタイプではありません。チームの一員でいるのが楽しいですし、得点するのは自分でもチームメートでもいいんです。勝ちは全員のものですからね。決めるのはコスティーニャ、デコ、フィーゴマニシェ、その他のメンバーでもかまいません。ユーロ2004ではギリシャに負けたので今回は勝ちたいんです」




ディナモは今シーズンも振るわず
残り5試合でUEFAカップ出場圏内まであと13ポイント
新戦力は纏まらずマニシェはロシアの暮らしが嫌だと公言する始末
セイタリディスコスティーニャは成功を目指して残留の意向です
ただどちらかがビッグクラブに誘われればもう一人も動くかもしれません




giourkas seitaridis
「ここに残ってディナモの前進に協力して欲しい反面、彼がビッグクラブに行くのも嬉しいですよ。僕らの友情は変わりませんし、彼の背中を追いかけます。より大きなクラブで一緒に出来たら良いですね」




costinha
「何で何時もついてくるんですかね。それは冗談としてビッグクラブへ移るチャンスがあって、その時二人で行けたら良いですね。素晴らしい選手とやれるのは光栄ですし、彼なら何処でも歓迎されますよ」




ポルトそしてディナモ・モスクワ
サッカーのお陰で二人は違う文化を味わい、新しい環境で友情を育みました





Costinha
http://en.wikipedia.org/wiki/Costinha





Yourkas Seitaridis
http://en.wikipedia.org/wiki/Yourkas_Seitaridis





ディナモ・モスクワ
http://www.fcdynamo.ru/





Jスポーツ
http://www.jsports.co.jp/program/info/9244.html


Jスポーツ版では最後の
ostinha
「何で何時もついてくるんですかね。それは冗談としてビッグクラブへ移るチャンスがあって、その時二人で行けたら良いですね。素晴らしい選手とやれるのは光栄ですし、彼なら何処でも歓迎されますよ」

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