FUTBOL MUNDIAL #618●特集2:オレクサンドル・アリイェフ
今年オランダで行われたワールドユース選手権はアルゼンチンのリオネル・メッシを始め、タレントの宝庫でした
例えばウクライナのオレクサンドル・アリイェフ
5ゴールをあげ得点ランキングでは2位でした
ウクライナは決勝トーナメント一回戦で敗れましたが、20歳のスターは将来性十分です
oleksandr aliiey
「選手全員にとって貴重な経験になりました。沢山のスカウトや熱心なサポーターの前でプレー出来ましたからねぇ。大会へは万全の準備で臨んだんです。自分達が何をすべきか良く分かっていましたよ。でも5試合の内3試合しか点を取れなくて、僕自身も決勝トーナメント一回戦ではノーゴールでした。振り返ってもベストな出来だったとは言えませんし、もっと勝ち進めていればゴール数も伸ばせたのに残念です」
ディナモ・キエフのアカデミー出身のアリイェフ
アカデミーのディレクターを務めるパブロ・ヤコベンコ?によるユースプロジェクトで発掘されました
クラブのOBであるヤコベンコはウクライナと近隣の国から、1985年生まれのタレントを25人集め、全員にトレーニングに参加するチャンスを与えたのです
oleksandr aliiey
「ヤコベンコさんには本当に感謝しています。僕がプロの道へ進めたのは彼のお陰ですからねぇ。最高峰のレベルでプレーする為にあらゆる面で僕をサポートしてくれました」
ディナモのスカウトによって見出されたアリイェフ
キエフから6500km程離れたロシア極東のハバロフスク出身です
親元を離れての新しい生活にも直ぐに馴染みました
選手としても大きく成長しましたが、前監督はまだこれからだと言います
leonid buryak
「潜在能力はかなりの物です。間違いなく才能はありますが課題も幾つかあります。それを克服出来ればもっと安定感が増すはずです。本人がどれだけ懸命に練習するかにかかっていますねぇ。努力をすれば目標を叶える事が出来ますよ」
2002年クラブ史上最年少の17歳でトップチームデビューを飾ったアリイェフ
まだレギュラーには定着できずにいますが、U−21代表チームでは司令塔としてチームを牽引しています
クラブで十分なチャンスを貰えないのは、国内リーグに外国人選手が大勢入ってきたからだと言うのがアリイェフの言い分です
ウクライナサッカー連盟もこの問題に取り組んでいます
トップリーグでは今シーズンから外国人選手は1クラブ8人までと制限されました
これで出番は増えるでしょうか
2004年のバロンドールを受賞した偉大な先輩、アンドレー・シェフチェンコに聞きましょう
andrii shevchenko
「アリイェフのプレーには注目していますし、才能のあるプレーヤーだと思っていますよ。ただウクライナの選手が国内リーグの外国人選手の多さを言い訳にしたり、それについて不満を口にしたりするのは個人的にはあまり感心出来ませんね。メンバーに選んで貰えないのならもっと必死になってポジションを争うべきですよ。外国人選手を苦しめる位でないといけません。結局の所自分の才能に疑問を感じてしまう様では駄目なんです」
今年9月にはワールドカップ初出場を決めたウクライナ
予選2試合を残して目標を達成した後、本大会へ向けての準備を進めています
フル代表にはまだ呼ばれた事が無いアリイェフですが、シェフチェンコと共にドイツへ向かう夢を諦めてはいません
oleksandr aliiey
「大会が始まるのは来年の6月ですからまだ時間はあります。僕に出来るのは一生懸命練習して監督に注目して貰うこと。ドイツに連れて行って貰えるかもしれませんからね」
ワールドカップの様な大舞台では、未知数のタレントに賭けて成功するケースも少なくありません
ディナモ・キエフ
http://www.fcdynamo.kiev.ua/
Александр АЛИЕВ
(oleksandr aliiey?)
http://www.fcdynamo.kiev.ua/club/players/?id=32
これか?
髪型が違うからなぁ。1985年生まれはあってるが
FUTBOL MUNDIAL #611●特集1:ウクライナ代表
http://d.hatena.ne.jp/condeuma/20051005