FUTBOL MUNDIAL #667●特集4:ファンディ・アーマド

●特集4:ファンディ・アーマド
東南アジアで始めてヨーロッパでの成功を目指したファンディ・アーマドを特集。

人口450万人、東南アジアで最も小さな国シンガポール
スポーツは人々の生活の一部です
ただ世界の大舞台で印象を残した事はあまりありません


ハイライトの一つといえるのがファンディ・アーマド氏の存在
44歳の彼は今も憧れの存在です
ストライカーだった彼は78年史上最年少の16歳で代表デビュー
オランダの名門アヤックスから契約期間2年のオファーを受けました



fandi ahamad
「私は祖母からオランダには行くんじゃ無いシンガポールに残りなさいと言われました、それで気持ちを決めかねていたんです。当時はまだ19歳でとても若かったですからね。そうこうしているうちに今度はインドネシアからオファーが届いたんです。彼らはオランダには行かずにアジアでプレーする方が良いだろう。一年したらまたシンガポールに戻れると言っていました」




結局彼は1年間インドネシアでプレーしてからオランダに渡りました
移籍先はアヤックスではなくフローニンゲン(FC Groningen)でしたがそれでもヨーロッパでの成功を目指した最初の東南アジアの選手になりました
93年に帰国した後はマレーシアで2年間を過ごし優勝に貢献します
最後はシンガポールで発足したSリーグのプレーヤーとして引退
今はスポーツの発展の為に力を尽くしています



oon jin teik
「アーマド氏は私達が迷っている事にキチンとアドバイスしてくれます。若い選手やサッカーをしている一般の人達に体力の回復をする方法や判断の仕方、懸命に努力する事やチームワーク等、為になる指導をしてくれるのです。彼はサッカーだけで無く全てのスポーツの発展に力を尽くしています」



アーマド氏はサッカー普及の為に毎週家族で参加する教室を開いています
子供達をアーマド氏が指導する傍らで両親は一緒にサッカーに興ずるも良し、お喋りを楽しむ事も出来るのです
アーマド氏は同じ道を歩こうとする若者達にメーセージを送っています



fandi ahamad
「学校で将来の事を聞くとファンディ・アーマドの様になりたいと答える子供がいると聞いています。彼らには私の様になるのではなく私を超えなさいと言いたいです。まず大事なのは勉強です。才能があるならキャリアを続けトレーニングを積まなければなりません。私は鍛えることと尽くす事と決断することが重要だと教わりました。これが成功に繋がります」




アーマド氏はSリーグの選手で構成された23歳以下の代表でも指導しています
彼の毎日は忙しくA代表のラドイコ・アブラモビッチ監督のアシスタントもしています
アブラモビッチ監督の契約は残り1年
後を継ぐのはアーマド氏かもしれません




fandi ahamad
「いつかは代表監督になりたいです。でも今というわけではありません。まだアブラモビッチ監督から学んでいる所ですからね。彼はチームを成長させた素晴らしい監督です。私は海外でも経験を積みたいと考えています。その前にまずはここで認めて貰わなければなりません」




これまでの経験と功績を考えれば監督としての彼にも大きな期待がかかるでしょう
シンガポールでの成功は誰よりも彼の祖母が願っています





Fandi Ahmad
http://en.wikipedia.org/wiki/Fandi_Ahmad
http://www.ssc.gov.sg/museum/ssm_heros_profile.jsp?type=6&artid=437&root=28&cat=29



Kampong Boy with the Golden Feet
http://www.ite.edu.sg/~alumweb/success_stories_fandi_content.htm





FUTBOL MUNDIAL #664●特集1:シンガポール・サッカー
http://d.hatena.ne.jp/condeuma/20061003







Jスポーツ
http://www.jsports.co.jp/program/info/15094.html