FUTBOL MUNDIAL #684●特集2：ジョン・コリンズ
john collins
「良い選手や良いチームに必要な物と言えば情熱や献身的な姿勢もそうですし、攻撃性や熱意もいりますね。何よりもボールを持とうとするメンバーを集めないといけません。うちの選手には自信を持ってピッチに立って、ボールを持とうとして欲しいんです」
ここはエジンバラにあるイースター・ロード（Easter Road）
スコットランド・プレミアリーグ、ハイバーニアン（Hibernian Football Club）のホームです
１６歳で初めてプロ契約を結んだジョン・コリンズは６シーズンの間に多くの事を学びました
小柄過ぎると彼を批判した人達の鼻を明かす為に努力を重ねました
john collins
「若いときからその気持ちは強かったですねぇ。プロ契約してから毎朝１時間早く来てトレーニングしていました。だから自分より何十キロも重い相手とも戦えたんです。ミッドフィルダーなので相手との接触も多かったんですが、そういう時にも励みにしていました」
その後セルティック（Celtic F.C.）を経てフランスのモナコ（Association Sportive de Monaco Football Club）へ
１９９６年から９８年まで在籍しキャリアで最も多くの栄冠を手にします
ピッチの外ではフランスの文化と言葉を学び、ピッチの中ではジャン・ティガナ（Jean Tigana）監督の下、流れる様なパス回しが武器のチームで活躍
テクニックと視野の広さを存分に発揮しました
９６−９７シーズンにはリーグを制覇しています
スコットランドきっての洗練されたプレーヤーとしても有名
代表キャップは５８を数えました
john collins
「代表での日々は充実していました。母国の為に戦うのは選手の夢ですし、私は主要大会に３度も出られてラッキーでした。ダークブルーのユニフォームでのプレーは何時も楽しくて誇らしかった。素晴らしい思い出ですよ」
現役を引退してから３年間は家族とモナコに居ましたが、今は原点といえるハイバーニアンの監督として第一歩を踏み出しています
john collins
「引退してからも現場に戻りたい気持ちはずっとあって、去年あたりから復帰を考えていました。私にはサッカーの血が流れていて何かに挑戦する毎日も恋しくてねぇ。そこへハイバーニアンからのオファーが来たので喜んで引き受けました」
ハイバーニアンの創立は１８７５年
１９４０年代後半から５０年代初めに３度のリーグ優勝を誇ります
しかし最後にタイトルを取ったのは９２年のリーグカップ
スコットランドではレンジャーズ（Rangers F.C.）とセルティック以外のクラブがタイトルを取る事はあまりありません
コリンズ監督は限られた予算で２強に挑戦しなければなりません
john collins
「まずは書類のチェックから済ませないといけないんです。世界中のエージェントから送られてきた山の様な履歴書に目を通す為に書類の束を家に持ち帰ったり、プレーのビデオを見たりもします。スーパースターを見つけたいんですよ。勿論タダでね」
前監督のトニー・モーブレイ（Tony Mowbray ）の下２シーズン連続でトップ４に入ったハイバーニアン
モーブレイがイングランドのクラブに移った為、コリンズが後を継ぐ事になりました
首位を独走するセルティックの監督からはこんなエールが送られました
gordon strachan
「感情的では無いのでクレバーな采配をするでしょう。監督として最初の仕事は自分を信じて独自のスタイルを貫く事です。難しいでしょうけどジョンなら大丈夫ですよ。選手とも彼のやり方で接していますしねぇ。慣れてくれば間違いなく成功できますよ」
ハイバーニアン時代の恩師トミー・クレイグ（Tommy Craig）をアシスタントコーチに迎えたコリンズ
練習にも積極的に参加しながら指導にあたります
andrew mcneil
「パスの仕方や相手の交わし方を監督自ら見せてくれます。あの熱心さは僕らにも伝わりますから、凄く良いですね。それに言葉より実際にやってくれた方が分りやすい。今までの監督達とは違いますね」
新人監督が目指すのはロングボールに頼らず、パスを繋ぐサッカー
スコットランドでは珍しいスタイルです
ディフェンスに関しては素早くプレスを掛ける様指示しています
若いチームの成長を喜ぶ一方で、タイトルを狙うならリーグよりカップ戦が近道だと分かっているコリンズ
限られた予算の中でクラブを発展させるには生え抜きの若手に頑張って貰うのが一番
若い選手にとってコリンズはまさにお手本です
john collins
「クラブを去っていく若手を沢山見てきました。現状に不満を抱えていたり、テスト生として残された時間の少なさを自覚していなかったりしてねぇ。だから若手には良い選手になりたいなら毎日を有効に使う様に言っています。何となく過ごすなんてもっての他ですよ」
当初は監督経験の無さを不安視する声もありましたが、今ではサポーターから大人気のコリンズ
それもそのはず、チームは３月のリーグカップ決勝に駒を進めＦＡカップでも残っています
思い描くサッカーをしてタイトルまで獲得出来たら、就任一年目のジョン・コリンズにとって大満足の結果でしょう
john collins
「１９年もプレー出来たのは幸せですし思い出も沢山あります。でも今は監督というか教師ですからね。うちの若手を良い選手に育てるのが仕事です。それが出来たら嬉しいんですが。一方で今も自分でプレーしたいと思ってしまうんですよ」
John Collins
Manager
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Bruce, Tam & Keith
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Susan, Alex, Robbie & Murray Baillie
http://www.hibs.co.uk/squad.php
http://en.wikipedia.org/wiki/John_Collins_%28footballer%29
Hibernian Football Club
http://www.hibs.co.uk/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%B3
Andrew McNeil
41
Goalkeeper
App. 2006/07 Goals Born: 19 Jan 1987 in EdinburghHibernian Career starts - 10 (0)
Hibernian Career Shut-Outs - 4
6 -
Scottish Cup
3 -
CIS Insurance Cup
1 -
UEFA
- -
- -
Edinburgh-born McNeil signed professional forms with Southampton and established himself as a regular in the Scotland youth and Under-19 sides, including appearances in the finals of the European Championships. Brought to Easter Road in January 2006 by Tony Mowbray, Andrew was delighted to become a Hibernian player having supported the club. After spending much of the season on the bench as No.2 to Zibi Malkowski, made his debut against Dunfermline on the last day of 2006.
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Erin Bryson
http://www.hibs.co.uk/squad.php
http://en.wikipedia.org/wiki/Andrew_McNeil
Tony Mowbray
http://en.wikipedia.org/wiki/Tony_Mowbray
Easter Road
http://en.wikipedia.org/wiki/Easter_Road
Gordon Strachan
http://en.wikipedia.org/wiki/Gordon_Strachan
Jean Tigana
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AC%E3%83%8A
Tommy Craig
Assistant Manager
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www.masshibsteria.com
Away Kit Sponsor
Available
http://en.wikipedia.org/wiki/Tommy_Craig
FUTBOL MUNDIAL #616●特集1：ハート・オブ・ミドロシアン
http://d.hatena.ne.jp/condeuma/20051111
FUTBOL MUNDIAL #582●特集４セルティックとレンジャース
http://d.hatena.ne.jp/condeuma/20050517
