プログラムガイド WOWOW 2004年11月号

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WOWOW 2004年11月号

表紙の絵 リロとスティッチ

I Love Disney 夢の世界へようこそ!
リロ&スティッチ


中の記事
第12節 20(sat) または21(sun) バルセロナvsレアル・マドリッド
リーガ・エスパニョーラが10倍楽しくなる
クラシコ」講座
世界に数あるダービーマッチの中でも、レアル・マドリッドバルセロナの二大名門が対戦する伝統の一戦クラシコ」は別格。今回は、情熱の国スペインから、現地情報をたっぷり盛り込んで熱狂の秘密に迫ります。

01 そもそも「クラシコ」って何なの?
「武器をボールに持ち替えた戦い」です
クラシコ」は英語で「クラシック」。スペインのみならず世界中が注目する「伝統の一戦」dす。バルセロナの本拠地カタルーニャ地方には、マドリッドに首都を置く中央政府から政治的自由を奪われ、独自の言語(カタラン)の使用まで禁止されてきた歴史があります。そのカタルーニャの市民組織によって創設されたバルセロナは、単なる地元クラブではなく、カタルーニャの象徴であり、レアルに勝つことは、中央政府に対する勝利なのです。一方、地方分権意識が強いこの国では、首都といってもさほど実質的な権威があるわけではありません。意地悪な見方をすると、自慢は首都の肩書きと常勝レアルくらい。誇りを守るためにもバルセロナにだけは負けられないのです。


02 じゃあ、選手同士も仲が悪いの?
一流の選手は、お互いを尊重するものです
プジョルバルセロナ)のように、地元出身でクラブの下部組織から育ってきた選手はクラブへの愛情が強いようですが、だからといってライバルチームの選手を憎んでいるわけではありません。たとえば、スペイン代表で一緒にプレイしているラウール(レアル・マドリッド)とはお互いを尊重し合っています。 02年日韓W杯の時は、宿泊先のホテルのプールで、ラウール
「ウチへの移籍も考えてるって本当?」プジョル「おいおい、お互い、どのクラブにいるか知ってるだろ」といった世間話をしていた模様。


03 ベッカム以外にイケメンはいないの?
人の好みはそれぞれ、試合を見て確かめて下さい。
日本でもスペインでもベッカム人気は絶大。行く先々に女性が群がります。
日本で人気の美少年系グティは「髪をかきあげるしぐさがナルシストっぽい」とスペインでは今イチ。日本女性には今イチのソラーリレアル・マドリッド)がTV番組で「一番セクシーなサッカー選手」に選ばれています。イケメン枯渇地帯のバルサにも、初々しい若手GKビクトル・バルデスなどがいます。



04 バルセロナのファンはなんでフィーゴが嫌いなの?
男女関係と同じ。愛が深いほど憎しみも深いのです
レアルからバルサバルサからレアルに直接移籍した選手は強烈なブーイングを受けます。
00-01シーズン、バルサからレアルに移籍したフィーゴバルサファンから「金で寝返った裏切り者」となじられ、スタジアムでは瓶や携帯電話、豚の頭まで投げつけられる始末。
ガスパールバルサ会長いわく、「彼はファンからとても愛されていた。その彼に裏切られたと感じたら、決して元には戻らない」。愛って残酷ですね。



05 レアルとバルサ、どっちがお金持ち?
1位レアル、2位バルサ、他を大きく引き離しています
まず、レギュラーメンバーの獲得費用(移籍金の合計額)を比べてみましょう。バルセロナは8325万ユーロ(約110億円)、レアル・マドリッドは2億6000万ユーロ(343億円)。レアルには史上最高の約81億円で移籍してきたジダンもいます。
この数字だけを見るとレアルのほうが断然お金持ちのようですが、ここ数年を見ると、選手獲得に費やした金額はほぼ同じ。どちらもスペインではダントツのビッグクラブです。


06 おすすめの選手と得意ワザを教えて!
どのポジションもハズレなし!新加入の選手達にも注目です

ジダン
足の裏にボールを引き寄せ、体を反転させながら敵を抜き去るフェイント、マルセイユ・ルーレットが有名。その切れ味はまさに神ワザ!


ロナウジーニョ
華麗な足技で「ジダンの後継者」の呼び声も高い人気者。パスを出す方向を見ずに正確なボールを送るノールック・パスに注目。


ロナウド
日本ではカズが得意としているまたぎフェイント(スペインではビシクレタ=自転車)、これが出たらゴールシーンは目前!


ラーション
スコットランドセルティック在籍時、7年間で173得点という驚異的な記録をマーク。
ゴール感覚抜群の天才ストライカー。


ロベルト・カルロス
30m超の距離からゴールを狙う殺人的なロングシュートは脅威。フリーキックの際、壁に入った選手が脳震盪で倒れたことも。


レアル・マドリッド豆知識
「ジダネスとパボネス」って何?
日本語に訳すと「ジダン達とパボン達」。どちらも選手名ですが、これは現在のレアルのチームづくりを象徴する言葉です、多額の移籍金を払ってジダンベッカムなどのスーパースターを獲得すると同時に、チームの下部組織から育て上げたパボンやカジージャスなどの若手を積極的に起用するというもの。このジダネスとパボネスの融合が、優勝のカギを握っているといえるでしょう。


バルセロナ豆知識
ユニフォームの胸にご注目!
カタルーニャの市民によって創設されたバルセロナは、現在でもソシオ(会員)制度によって成り立っています。一番のスポンサーは彼らだということから、ユニフォームの胸に企業のコマーシャルが入っていません。一時は経済状況の悪化から、胸にコマーシャルを入れることも検討されたようですが、昨シーズン、経済的にも著しく好転したため、当分その心配はなくなったようです。