CLマガジン#25 ボビーロブソンがモウリーニョを語る

サーボビーロブソンがバルセロナを率いていた時、モウリーニョは通訳をしていた




サー ボビー ロブソン
ええ、彼と初めて会った時のことを覚えていますよ
リスボンに行った時、空港で会長と共に私を出迎えてくれたのが彼でした
彼は通訳のモウリーニョですと自己紹介したんです

いつも私の側にいたので、一心同体になるのもごく自然の成り行きでしたね

彼はいつも一歩下がって私の話を聞きその内容をノートに記録していました

スカウトの任務を任せたこともありましたし

いつも対戦相手の特徴を分析して、最高の戦術を実行できるチーム作りを考えていましたね


私にとって彼はかつての同僚、そして友人として人生を共にした大事な仲間です

彼は通訳として働くうちに、試合を高いレベルで理解するようになりましたが、いつも私の言葉だけでなく、心情さえ正確に伝えてくれているという安心感がありました

彼には選手に対する遠慮がありません

だからこそ選手から慕われ、偉大な監督として尊敬される存在になったのです

当時は彼がこのような成功を収めるとは思ってもいませんでした



監督になって何年も経たないうちに、見事な成績を収めチェルシーに移ったわけですが、チェルシーからのオファーを受けるべきかどうかなんて相談はありませんでしたよ

彼は自分に課された使命を果たせるという自信と共にポルトからチェルシーに移籍したのです

チェルシーでの采配は本当に見事だと思います

彼を尊大だと思ったことはありません

だた試合について感じたことを口にしているだけです

ライカールトの件についてもそうです

彼は“ライカールトは偉大な選手だったが監督としては私の方が成功している”と言いましたが、彼が言ったことは事実です

自分が目で見て正しいを感じたことを述べているのです



彼は他に秀でているし自信もありますが

ビッグチームでスター選手たちをあそこまで上手く操れるとは思いませんでした

彼は過去の経験を独自のスタイルに変えて成功への階段を上がってきたのです

私は心から彼の幸運を祈っています