週刊サッカー・ナビ!#137 深圳健力宝監督辞任

最近中国のサッカーは一連のスキャンダルと今ひとつの試合内容で評判を落としていますが、また追い討ちをかける様な発言がありました
昨シーズンの中国スーパーリーグの覇者、深圳健力宝(シンセンジャリバオ)を解雇されたチーシャンビン元監督が、今シーズンこのクラブの主力選手が不正行為を行っていたと発言しました



チーシャンビン
「昨年の優勝チームが僅か2ヶ月で最下位になるなんて普通では考えられません。ですからこれには多くの理由があるのではないかと推測しています。勿論私は監督としてこの状況について考えなければなりませんでした。シンセンは中国代表が6、7人も在籍しているんですからこの様な結果になるはずがありません。それで私は選手達と話をする事にしました。一度だけでなく何度も機会を作ったんです。そしてこちらの思っている事を伝え、彼らが何を考えているか懸命に知ろうとしました。本当に何度も話し合いをしました。しかし残念なことに選手達は本心を明かそうとはしなかったんです。これでは勝てない理由を分析する事等出来ません。結局話し合いからは納得のいく様な成果が得られませんでした」



チームの悪しき伝統にも言及しています



チーシャンビン
「シンセンには以前から悪い伝統が残っています。それは始めはいいプレーをしようとしていた選手も途中からは手を抜くというものです。才能が在っても有名になると練習でも試合でも努力をしなくなってしまうのです。これは他の選手にも影響します。若手選手も同じ様に先輩達の真似をしてしまいます」




監督解任に抗議して辞職した元会長のヤンサイシン氏は、選手達の不正行為がチー監督を解任に追い込んだとコメントしました



中国サッカー協会は違法の賭博が絡んでいると見ています
昨年は審判の買収問題を巡り強豪クラブのボイコット騒ぎもありました