FUTBOL MUNDIAL #596●特集4:タタ・フットボール・アカデミー

●特集4:タタ・フットボール・アカデミー
インド国内のトップチームに多くの生徒を輩出しているタタ・フットボール・アカデミーを紹介。


インド東部に位置するジャムシェドプール(Jamshedpur)カルカッタから電車で4時間の場所にあります
人口は凡そ60万人、その多くがタタ製鋼の工場で働いています
この町は20世紀の初めからタタ製鋼と共に発展してきました


ジャムシェドプールの町はタタファミリーの名で溢れています
通りを走る車から動物園、病院、サッカーアカデミーもあります




satish pillai
「このアカデミーは87年にオープンしました。全国のクラブや代表チームに数多くの選手を排出していますから成功していると言えるでしょう。卒業生の多くはインドのメジャークラブでプレーしているんですよ」




タタフットボールアカデミー。略してTFAを統括しているサティシュ・ピライ
毎年コーチ陣を従え14歳から15歳の優秀な選手を捜し歩きます
選ばれた10名にはジャムシェドプールの住居を4年間提供
このアカデミーはタタ製鋼スポーツ基金によって運営されています




fernandez
「とてもいいアカデミーですよ。サッカーだけでなく礼儀等も教えてくれます。ここでは皆インド一の選手を目指して一生懸命練習に励んでいます。そして将来は国外でプレーする事を夢見ています」




他の有名アカデミーと同様に、TFAは生徒達に住む場所を始め、食事、学校教育、衣服、医療、月々の手当等を提供しています
勿論最大の目的は生徒達のサッカーの技術を上げる事です
それによりインドのサッカーレベルも上げたいと考えるTFA
素晴らしい考え方ですが、元インド代表監督のスティーブン・コンスタンティンからは批判の声が上がっています




stephen constantine
「タタアカデミーの考え方は素晴らしいと思います。ただ口で言う事とやることがあっていません。選手達には何の教育も施されていないのが現状です。しっかりした教育も受けられず、サッカー選手にもなれなかった子供達はどうすればいいのでしょう。コーチ陣の実力も平均以下です。その点セントスティーブンズアカデミーはしっかりしていますよ。8歳から教えていますからね」




コンスタンティンの言う事にも一理あります
TFAが教えているのは14歳の子供達からですが、14歳からではサッカーを学ぶには少し遅すぎます
最も口で言うほどインドでは簡単な事ではありません




ranjan chowdhury
中流階級の家庭では皆子供達にしっかりした教育を受けさせる事を第一に考えています。その中で落ちこぼれた子供達がサッカーを始めるのです。12歳か13歳になってからですが少し遅いですね。そんな子供達がTFAにやってくるのは14歳か15歳になってからです。そう言う訳で基本的な技術は全くなっていません。4年間でテクニックや作戦等全てを教える訳ですから厳しいですよ」




それでも多くのアカデミー生が卒業後インドのトップクラブへ羽ばたいています
さらに成功するにはより早い段階からの投資も必要でしょう
インドの隠れた才能を発掘するにはもっと多くのアカデミーが必要です




satish pillai
「近々インドサッカー協会が子供達の為のサッカープログラムをスタートするはずです。そうすればいずれはインドも世界の舞台で戦える事になると私は確信しています。意志のある所に道は開けます。将来インドのサッカーが大きく花開く日が必ずや来るはずです」





タタフットボールアカデミーのスポンサー内サイト?
http://www.tatasteel.com/hindi/corporatesustainability/tfa/intro.htm






stephen constantine オフィシャル
http://www.stephenconstantine.co.uk/index.htm




ジーコ・ジャパンtoコルカタ〜インドのサッカーって?
http://homepage3.nifty.com/~mariamma/ind-0407.htm




タタフットボールアカデミーの獲得タイトル他
http://www.indianfootball.com/team/tfa.html




タタフットボールアカデミーの写真
http://www.jamshedpurlive.com/i/c/tfa.html





Jスポーツ
http://www.jsports.co.jp/program/info/8096.html