FUTBOL MUNDIAL #613●特集3:アベディ・ペレ

●特集3:アベディ・ペレ
往年の名選手、元ガーナ代表のアベディ・ペレをクローズアップ。

多くの人々で賑わいを見せるガーナの首都アクラ
ここでは街の不規則な広がりと飾り気のなさが上手く融合しています



アクラはアフリカの偉大な選手が生まれた場所です
1964年11月5日アクラ郊外で生まれたアヴェディ・アエウ (Abedi "Pele" Ayew)は幼い頃にサッカーを始めます
そして素晴らしい技術を持っていた彼は、ブラジルの偉大な選手にちなんでペレと呼ばれました




abedi pele
「私はここで生まれました。まさにこの家です。父親には妻が3人居たので私には兄弟や姉妹が沢山居ました。おそらくそれが私のモチベーションになったと思います。お陰で強くなりましたし、謙虚でいる事が出来ました。そして何時も私を悩ませていたのは非常に大きなプレッシャーです。でも私は自分の生い立ちを想いもう一度考え直してこう言い聞かせるんです。自分の時間を楽しめよ。2.30年前は今の生活を想像出来なかったろってね」




現在彼は殆どの時間をアクラで過ごし、土曜の午後には自らが会長兼監督のクラブの仕事をします
そのクラブFCニアニア(FC Niania)は98年に彼が設立しました
選手は全てFCニアニアアカデミーの卒業生
アカデミーは生徒に住まいを与え、医療費と学費を負担します
チームは昇格をかけて戦っています



全てはペレの妻が夫をサッカー界に戻る様に説得しなければ起こるはずのない出来事でした




abedi pele
「妻には全て上手く行っているけどあなたが好きな事じゃない。あなたは何を愛していて何に情熱を持っているのと聞かれました。そして自分が育てた選手でチームを作り、彼らにあなたが得た知識を教えなさいと言われたんです。選手の成長を見るのはあなたの人生で最も素晴らしい事だとね」




確かに彼は経験が豊富で、マルセイユに居た4年半で3度リーグタイトルを制覇
残念ながら八百長事件で取り消しになりましたが、チャンピオンズリーグでも一度優勝しました
リベリアのジョージウェアと並んでヨーロッパで最も成功したアフリカ人選手である彼も、大陸を渡る移籍は楽では無いと言います




abedi pele
「ガーナでは長くボールをキープする事で最高の選手と見なされました。ただボールを持っているだけでいいんです。しかしヨーロッパのサッカーはガーナの様なスタイルと異なり、チーム全体でプレーしているのでフィジカル面では今自分が持っている力を全てださねければなりません。また戦術面ではピッチで頭を使う事が必要です。ですから全く違うスポーツの様に感じました。それでも試合が好きなのでとても早く馴染めたと思います」




ペレはガーナ代表としても成功を収めていて82年にはアフリカ選手権の優勝に貢献しました
チームは期待されましたがアンソニーイエボアが加わった90年代もガーナはワールドカップには出場出来ませんでした
ペレは今もガーナの英雄です



ステファン・アッピアーの話です




stephen appiah
「彼は名選手で私達代表チームを鼓舞してくれます。彼の名前を聞いただけで私達はとても励まされるんです。誰もが知っている人物ですし、ヨーロッパでも実績を残しました。歴史に残る選手を挙げろと言われれば、彼もその内の一人でしょう」




アッピアーがキャプテンを務める現在の代表の力はペレの頃を上回るかもしれません
彼らにはワールドカップ出場の可能性が残っています
ペレもこのチームの本戦出場に自信を持っています




abedi pele
「一年前私はフランクフルトでの組み合わせ抽選会に参加しました。そして帰国した後チームに最高の組み合わせだと話したんです。その時は分かって貰えませんでしたが、今は理解されています。ガーナと同じグループにはブルキナファソコンゴ民主共和国ウガンダ等が居ます。彼らは弱いチームではありません。でも最高の組み合わせだと思いました」




ペレは同じグループのライバル、南アフリカの事については触れませんでした
彼は2010年の南アフリカでのワールドカップ開催実現の為に重要な役割を果たしました
そしてこの大会が南アフリカばかりでなく、アフリカ大陸全体の為に有益であると言います




abedi pele
「大会が開催される2,3年前になると世界中がアフリカに注目します。その頃にどんな事が行われるかと言うとどのチームもアフリカの環境に慣れる努力を始める訳です。彼らは実際にアフリカに来て親善試合をしたり、飛行機をチャーターしたり、ホテルに泊まったりするのでそれぞれの国の景気も良くなるでしょう。信じられない様な事になりますよ」




現在ペレはクラブの運営の他、国連とFIFAの親善大使もしています
FIFAでは差別問題に取り組み、国連では伝染病等の治療の支援とアフリカの平和を促す活動に参加




abedi pele
「サッカーというスポーツに関わった事で私はこの世界に存在する確かな権威と力と影響力のある場所へと導かれて来ました。以前ならこういった事になるとは全く想像もしていませんでした」




現役を引退して6年、彼はガーナとアフリカとそして自身が愛するサッカーの為に努力しています






Abedi Pele
http://fr.wikipedia.org/wiki/Abedi_Pel%C3%A9





Abedi Pele: The streets of Accra will erupt if we qualify
http://www.fifa.com/en/news/interview/0,4323,109173-N,00.html





Abedi Pele, la Black Star brille toujours
http://www.goal.com/NewsDetail.aspx?idNews=83650




04 - Stephen Appiah


Sube: Futbol
Mevki: Defansif ortasaha
Dogum tarihi: 24.12.1980
Dogum yeri: Accra - Ghana
Boy: 1,78
Kilo: 77


Oynadigi kulupler: Udinese, Parma, Brescia, Juventus

Hobileri: Muzik dinlemek, basketbol maclarini seyretmek, masa tenisi oynamak
http://www.fenerbahce.org/kurumsaldetay.asp?ContentID=774





FUTBOL MUNDIAL #610●特集1:ガーナ代表
http://d.hatena.ne.jp/condeuma/20050926





Jスポーツ
http://www.jsports.co.jp/program/info/9243.html